中国人民銀、市中銀行が対象の緊急融資制度改革 銀行の流動性逼迫による資金繰り破綻回避狙う
中国人民銀行(中央銀行)は市中銀行の資金確保を容易にするため緊急融資制度の改革を推進する。短期金融市場の金利変動をなだらかにする可能性のある取り組みだ。
人民銀は23日開催のオンライン会議後に発表した声明で、常設貸出制度(SLF)資金の電子申請を可能にすると説明。「市場の期待安定化」と「マネーマーケット金利のスムーズな運用」を支援するオペレーション上の変更だとしている。
2013年に導入されたSLFは翌日物から1カ月物の資金を提供。金利の上限がSLF資金で示されると見なされている。
オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)の中国担当シニアストラテジスト、邢兆鵬氏は「SLFの効率性改善は流動性逼迫(ひっぱく)の回避や金利の上限を示すSLFの役割強化に寄与する」と指摘し、SLFオペを通じた市中銀行への流動性供給が9月に増えるとの予想を示した。
23日の会議には人民銀の地方支店代表らが参加。劉国強副総裁がスピーチを行った。
原題:China’s Central Bank Pushes Reform of Emergency Liquidity Tool(抜粋)
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著者:Bloomberg News
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