今後の構想として「台湾、韓国とも密に連携をとりたい。台湾には日本でチームを持ちたいというオーナーもいる。むしろ、韓国、九州、台湾で12球団くらいできるのではないか」「さらに、IR事業との連携も考えられる。横浜は難しくなったが、大阪にカジノができるとすれば、いろんな『スポーツベッティング』が行われるだろう。独立リーグは対応しやすいのではないか」という。
堀江氏はすでにクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」で予算を上回る資金を集め、それに加えてブロックチェーンを利用した「FiNANCiE」でも資金集めに成功。キャピタルゲイン的な運用を考えたいと話した。
堀江氏自身も千数百万円出資し、スポンサーも集めるとし、初年度1億円の資金集めはメドがついているとのことだ。
「AKB48も最初は地下アイドルとしてスタートしたが、国民的なアイドルになった。独立リーグがメジャーになる日も夢ではない」(堀江氏)
プロ野球球団の所有が実現する堀江氏の狙い
「北九州市は、人口も減少少子高齢化が進んでいるが」という取材陣からの質問に対しては、「福岡県のどこでもよかったが、たまたま北九州市になった。最近は安全になってきて、これからは環境もすごく良くなるだろう。九州第2の都市だし、ポテンシャルはあるし、スポンサードも期待できる」と話す。
さらに「2004年の球界再編時にできなかった、球団所有という悲願がかなうことになるが」との質問にこう話した。
「自分の悲願などどうでもよい。あのとき(2004年の球界再編時)は12球団を10球団、8球団に減らす案が出ていた。世界的にも同じ議論があったが、MLBでは反対に1990年の16球団が、30球団にエキスパンションして大成功した。その後楽天さんが参入して、日本一のときは僕もその場にいてよかったなと心底思ったが、今はローカルなプロスポーツ、エンターテインメントをつくっていく使命感、“おせっかい”に近いが、うまくいったらそれでいいじゃないか」
メディアでもよく顔を見かける堀江氏だが、こんなに楽しそうな顔をするのは珍しいのではないかと思った。しかし、独立リーグ球団の設立が主目的ではなく、これを核としたさまざまな事業展開を構想しているところが、ホリエモンこと堀江貴文氏の真骨頂ではあろう。
ただ、こうした構想はリーグに属する1球団で実現できるものではない。「ヤマエ久野九州アジアプロ野球リーグ」に属する他の2球団はどのように受け止めているのか、両球団の代表にもコメントをもらった。
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