「年下妻のいる夫」は年金を大幅加算できる「裏技」 夫の年金が500万円以上上乗せになるケースも
長引くコロナ禍の影響で、仕事のモチベーションが下がったという人が少なくないかもしれません。
筆者はファイナンシャルプランナーとして個人のお客様のライフプランについてご相談に乗っていますが、先日、玲子さん(49歳)から次のような悩みを打ち明けられました。
「夫の仕事に対する意気込みが、以前とは全然違うんです。そろそろ、老後の生活設計を考えておきたいのですが……」
玲子さんの夫、武夫さんは15歳年上の64歳。以前は「できるだけ長く働きたい」と考えていましたが、コロナによって仕事上の制限が多くなり、同時に、やりがいもなくなり、今では「早く辞めたい」と言い始めたそうです。
筆者はまず、武夫さんの年金の状況を拝見しました。すると、何歳まで働くかによって老後の生活が大きく変わることがわかりました。どういうことなのでしょうか?
働きながら年金を受給したい「64歳の夫」
実は、玲子さんが老後の生活設計について考え始めたのは今に始まったことではありません。1年前、武夫さんは65歳前に支給される厚生年金があることを知り、年金事務所に行きました。ところが、今は仕事で給料をもらっているので「年金が全額カットされる」と言われたのです。しかし武夫さんは高額所得者ではありません。低年金のために年金が全額カットされるというのです。
筆者が、武夫さんの厚生年金からカットされる金額を計算したところ、月2万円でした。武夫さんの厚生年金の受給額が毎月2万円以上あれば、一部でも支給されるのですが、実際はちょうど2万円しかないので、全額カットになってしまうのです。
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