コロナ禍収束後に行きたい「アフリカの歩き方」 椿進×唐渡千紗「いるだけで元気がもらえる!」
椿:それでもルワンダに移住しちゃうって、すごい。
唐渡:子育てしやすそう、というのもありましたね。みんな子どもが大好きで、子どもを連れていると、すぐに話しかけられる。すぐあやしてくれるんですよ。しかも、ベビーシッターさん、フルタイムで働いてもらって月1万5000円くらいですから。
椿:ちょっと前まで、大卒で英語ができる人が月1万円とかだったんだけどね。2人雇っても2万円。
唐渡:私は外国人の家で働いていた人を紹介してもらったのですが、固定報酬がもらえる就職先が少ないから、お願いするだけでとても喜んでもらえました。びっくりでした。
椿:それでレストラン始めて、成功して。やっぱりここで頑張るしかない、と腹をくくった人はうまくいくよね。偉そうなことを日本からワーワー言って人にやらせるんじゃなくて、自分でやる。それができない人はうまくいかない。その代わり、うまくいくまでは、めちゃめちゃ大変なんだけど。ルワンダでいちばん儲かっているレストランなんじゃないかな。
初めての観光ならケニアがお勧め!
椿:アフリカのほかの国には行った?
唐渡:お隣のケニアとエチオピアには行きました。ケニアはルワンダに比べると、先進国だなぁ、と思いました。椿さんの『超加速経済アフリカ』に書かれていたナイロビのショッピングモールにも行きましたけど、おしゃれなカフェとかもあって。
椿:アフリカに最初に観光で行くんだったら、ケニアが絶対お勧めですね。英語は基本、通じるし、サファリにも行ける。王道コースかな。ちょっと足を延ばしてマサイマラとかタンザニアのセレンゲティとか、人類発祥の地と言われるところに行ってみるのもいい。
唐渡:アフリカって、何かすごく感じるものがありますよね。
椿:気候がいいと感じるのは当たり前だと思う。猿から人間になった場所だもの。実際、本当に服を脱いで裸になりたくなる(笑)。朝の温度が15度で昼が28度くらいで超快適。昼間の陽射しが強いときには日陰にいれば涼しい。キガリのホテル・ミルコリンズのテラスで朝食をとっていると、天国にいるような気持ちになる。
唐渡:観光以外だったら?
椿:ビジネスでコンシューマー系に興味があるなら、ケニアと、それからアフリカ最大の国・ナイジェリアかな。唐渡さんみたいに個人でビジネスするんだったら、ルワンダはとてもいいと思う。ケニアから飛行機で1時間。
唐渡:1日に何便も飛んでいますしね。
椿:治安もいいし。シングルマザーだったら、ほぼルワンダ一択かな(笑)。日本人は、88人しかいない。民間はそのうち20~30人くらいかな。
唐渡:そうですね。みんな顔見知りですね。