「名前も知らない会社」を嫌がる人の深層心理

大手企業から転職したい気持ちはあるが…

月日が過ぎ、歳だけを取るものの、同じ不満を抱えて葛藤し続けるのが目に見えています。なぜならば、飛行機太郎さんには行動の指針や志がないからです。要は自分自身をよく理解していない、ということです。

ある特定の物事に対して指針や志があるということは、その対象となる物事(今回の場合はキャリア形成)に対して自分なりの判断基準を持っているということであり、判断基準を持っていれば自ずと行動につながるわけです。

そしてそのような志なりに基づいた行動は、積み重なって自分が納得した人生の形成につながりますし、一貫した行動や人生であると周囲からもみなされるわけです。

反対に、指針や志がないということは、ある特定の物事に対する判断基準を待っていないということですから、当然のこととして「どう判断し、どう対処・行動して良いかわからない」ということになるのです。

こういった志なりのない行動や人生は場当たり的な行動や人生になってしまいますから、一貫性がなく、その都度その都度の雰囲気に流されてしまう「その場しのぎの人生」になってしまうのです。

それではいつまでも正体不明の違和感を抱え続けることになってしまいます。何かしらの具体的な行動を起こすためには、何かしらの具体的な目的(何かを成し遂げたいなど)や、自分なりの判断基準を持っていることが大切であり、そのような目的や判断基準があるがゆえに行動を起こせるものなのです。

「大手企業」に勤務したい人は非常に多い

今回の飛行機太郎さんのケースにおいても、キャリア形成における飛行機太郎さんなりの行動指針や志が不在であるがゆえに、具体的な行動につながらないどころが、何をどう考えたらよいかわからないという、いわば思考停止状態に陥ってしまっているのです。

正直に申し上げて、飛行機太郎さんのように「毎日変わらない仕事をして、定時に上がれて、福利厚生がしっかりしている大手企業」に勤務したいと思う方は非常に多いと思います。それが現実です。

要は待遇だけ見ると、それが今後も継続するかどうかは別としても、飛行機太郎さんは世間一般的に考えれば非常に恵まれているともいえるわけです。

それでも飛行機太郎さんは現状に対して不満があるわけですから、まずはその不満や違和感の正体を突き詰めることが重要です。

であるがゆえに、ご自身なりのキャリア形成における志や行動指針を今一度熟慮するべきなのです。といっても、何も難しく考える必要はありません。

働くうえでご自身が一番重要視するのは何か、反対に譲れる条件は何か。まずはそういった簡単なことから考えてみましょう。

そうすることで、ご自身が現在抱えている「違和感の正体」がつかめてくるはずです。

例えば、「上司が代わり映えのしない仕事をしている」と書かれていますが、では飛行機太郎さんにとって「代り映えのする仕事」とは具体的にどんな仕事なのでしょうか?

そういったことをいろいろと考え、何に対して自分は不満を持っているのか、なぜ行動を起こすことができないのか。そういったことを考えてみましょう。

繰り返しですが、行動につながらないのは具体性がないからであり、なぜ具体性がないのかというと、物事を判断する力やそのための指針なりがないからです。

そういった行動指針や志を持つことで初めて自分自身を理解できますし、そのような志なりに基づいた行動の積み重ねをできるようになって初めて自分自身の人生を生きていると言えるのではないでしょうか?

飛行機太郎さんが、ご自身をより深く理解することで、現状をキチンと整理・把握し、もって具体的な行動を起こし、少しでもご自身が理想とする人生に近づくであろうことを応援しております。

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