経験者が語る副業で得たお金以外の「3つのこと」 本業にプラスの影響を与えることも少なくない

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しかし、今月の受注に集中したら短期的な成果は出るかもしれないが、来月、半年後の受注は大変になる。そこで必要なのは多様な時間軸を意識した仕事のやり方だ。

この点、副業を行う人は本業と副業をこなす、つまり、複数のタスクや時間軸を意識した仕事が求められるため、必然的にマルチタスクスキルが向上する。時間の使い方も必然的にうまくなるだろう。

そしてもう1つ、これは地方副業にかぎっての話だが、地方副業は中小企業の経営者と仕事をするケースが少なくない。多くの会社は何らかの問題を抱えており、経営者はつねにこうした問題を解決して業務を推進するために、物事に優先順位をつけて意思決定を行っている。

近くで経営者の意思決定や悩みに触れることにより、本業の会社でも経営者と同じ視点で「自社内でこういうことが起きているな」と想像できるようになり、視座が上がる。経営者の視点が持てるようになれば、会社や自らの仕事の見方が変わってくるかもしれない。

本業では得られなかった知見とスキル

では、実際に副業している人はどんな経験やスキルを得ているのか例を紹介したい。1人目は、本業が保険会社のマーケティング部長の40代男性。過去に広告代理店で勤務したほか、PR会社でマーケティング・広報を担当していた経験を持つ。

同氏は金融機関のマーケティングは業法で制限されるため、自分のスキルがさびてしまうと感じ、インバウンドの会社でPRやマーケティング戦略を立案する副業を手がけている。インバウンドビジネスだと、「インスタ映え」するアプローチなど、本業ではできない新しいマーケティング・PRの手法を身に付けることができたという。

2人目は、新卒後、大手ネット企業に入社した30代男性。同氏は新規事業の仕事をしたくて、ネット企業に入ったが、新人がいきなり事業開発部門に配属されることはなく、営業からキャリアをスタートした。

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