日本企業が知らない「アジャイル」変革成功の秘訣 完璧主義、ご意見番、自前主義の弊害を打破する

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一方、ミドルマネジメントは、既存の仕組みを守るという職責と組織の複雑性で動きが鈍くならざるをえず、組織全体の変化対応スピードを引き下げてしまう。

また、顧客主義を掲げながらも、いつの間にか社内の論理が優先され、顧客がなおざりになり、後手後手にまわってしまう。

コロナ禍で顧客の行動や価値観が一気に進化したことで、この乖離の深刻さが露呈しがちとなった。

組織のベクトルを「外向き」にするAX

この悩みを解消し、組織のベクトルを「外向き」にし、顧客へと向かわせるのがAX(アジャイル・トランスフォーメーション)だ。AXを正しく実行することで、内向きの重力場から脱出し、現場の創造力と組織の競争力を高める強力な推進力となる。

ここでは、AXを次の三つのステージに分けて紹介しよう。

第1ステージ:ロケットの離陸 (アジャイルチームの立ち上げ)
第2ステージ:大気圏の脱出 (アジャイルの拡大)
第3ステージ:成長軌道に乗せる (アジャイル企業へ)
(出所)ベイン・アンド・カンパニー
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