ビオンテックがワクチン売上予想を大幅引き上げ メッセンジャーRNA技術用胃癌治療薬の治験も推進
ドイツの製薬会社ビオンテックは、今年の新型コロナウイルスワクチンの売上高見通しを159億ユーロ(約2兆600億円)に引き上げた。同社のメッセンジャーRNA(mRNA)技術を用い、がん治療薬の治験を推進していることも明らかにした。
9日のビオンテック発表によると、同社は新型コロナワクチンを共同で開発する米ファイザーと、同ワクチンを年内に約22億回分と2022年に10億回分超を供給する契約を結んだ。ビオンテックが従来示していた今年のコロナワクチン売上高予想は124億ユーロだった。
9日の米株式市場で、ビオンテックの米国預託証券(ADR)は一時11%高となった。
ワクチンの次の狙いは癌
同社はファイザーとともに、mRNA技術のインフルエンザワクチンの治験を第3四半期(7-9月)に開始する。
mRNA技術はがん治療薬候補にも使われており、ビオンテックは今年6件の新たな治験を開始。新たな治療薬候補2つについて、年内に治験を開始する計画も明らかにした。
ビオンテックの第2四半期(4-6月)売上高は53億ユーロで、前年同期の4170万ユーロから増加。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想を上回った。
原題:BioNTech Lifts Covid Vaccine Sales Forecast to $18.7 Billion (1)(抜粋)
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著者:Naomi Kresge
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