米国のインフレ率は遠くない将来通常水準に戻る イエレン米務長官が上昇率は縮小との見通し示す
イエレン米財務長官は4日、前年比で見た米物価指標が引き続き高水準で推移したとしても、月次の物価変動は年末までに金融当局の目標に合致する水準に落ち着くとの見通しを示した。
イエレン長官はジョージア州アトランタで記者団に対し、インフレ率は年間ベースで「当面」高止まりするだろうと発言。「しかし、前月比の数字は年末までに連邦準備制度の物価安定の目安と合致するペースまで下がるだろう」と語った。
6月のインフレ率も4%の高い伸びだったが‥‥
同長官のコメントは12月までに前月比0.1%ないし0.2%の上昇ペースに鈍化することを意味する。連邦準備制度は個人消費支出(PCE)価格指数をベースに、期間平均で年率2%のインフレ目標を設定している。6月のPCE価格指数は前月に続き前年同月比4%上昇と高い伸びとなった。
イエレン長官はインフレ急上昇について、旺盛な需要に供給が追いつかない米経済のボトルネックや、経済活動再開に関連した問題が影響しているとのバイデン政権の見解を繰り返した上で、「これは一時的であり、インフレ率は遠くない将来に通常水準に戻るだろう」と話した。
原題:Yellen Sees Inflation In Line With Fed’s Goal by End of Year (1)(抜粋)
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著者:Steve Matthews
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