北朝鮮では「カカオトーク」はスパイの道具?

当局が情報拡散を恐れ、ユーザーを次々と摘発

「朝鮮戦争休戦61周年」を祝う平壌。北朝鮮ではメッセージアプリもやはりご法度のようだ(AP/アフロ)

「カカオ」を使えばスパイ--!?。北朝鮮でもカカオトークのような通話アプリが普及しており、情報の無秩序な拡散を恐れる当局が、摘発の対象として見なしている、という話が聞こえてきた。

カカオトークのアプリ使用で「連行」の恐怖

世界で1億4000万人以上、日本でも多くのスマホユーザーが利用している「カカオトーク」。そのユーザーは、韓国が発祥ということもあり、北朝鮮でも中国と北朝鮮の国境沿いの都市を中心に広がっている。だが、世界の多くの国とやりとりができることに北朝鮮当局が気づき、取り締まりを始めていると、米国の「自由アジア放送」(RFA)が1日、伝えている。

今は韓国に住む脱北者の話はこうだ。北朝鮮の北西部・平安北道を中心に、同国の治安機関である「保衛部」がユーザーのスマホを検閲しているとされ、カカオトークのアプリケーションがダウンロードされ、メッセージなどをやりとりしていることが確認されると、保衛部が「スパイ」と見なして、ユーザーを連行していくという。

そのような状況下でも、北朝鮮では海外とのやりとりができることが大きな魅力となっており、中朝国境沿いでは、中古のスマホが300米ドル(3万円強)以上で売買されているとRFAは伝えている。

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