人類の幸福を創造する破壊的イノベーション 論理的デザイン思考でビジネスと人生が変わる
アイデアの目利きに苦戦する日本企業
私は、大企業の新規事業コンサルティングを10年近く行ってきた中で、以下のような多くの企業が抱える共通の課題を目の当たりにしてきた。
*挑戦のマインドセットが欠けている
*アイデアはいいが実行力が足りない
*既存事業が優先され、新規事業に社内のリソースを活用できない
この中でもいちばん多く聞かれる課題は、「アイデアはいいが実行力が足りない」である。しかし、実際の支援を始めてみると、「彼ら自身はいいアイデアだと思っているが、実はアイデア自体がよくない」というケースがほとんどである。
「一見よさそうには見えるが、実はよくないアイデア」をベースに事業化をすでに始め、実行フェーズに移行しているケースでは、企業はすでに多くの資金を投入しており、もはや後戻りもできず、非常に苦しい状況に陥ってしまっている。
ましてや大企業において、「当初はいいアイデアだと思っていましたが、やってみたらダメなアイデアだと気づきました」とは、当該責任者からはなかなか言い出しづらいのが現実である。
そうなる原因は、自社アセットの活用やビジネスモデル構築、事業計画の策定を優先してしまい、ユーザーのニーズの深掘りが不十分なままプロジェクト化されたことにあると思われる。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら