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大阪の地下を走る「あなたの知らない線路」の秘密 設備などの効率化に役立つ大阪メトロの連絡線

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大阪メトロにはほかにも秘密の線路がある。それは、南北に走る今里筋線の車庫と東西に延びる長堀鶴見緑地線の車庫をつなぐ連絡線だ。同社に8つある地下鉄路線のうち、2006年に開業した今里筋線は、開業後の需要予測がそれほど多くないことから、長堀鶴見緑地線と同じくリニア地下鉄方式を採用。工場についても、車両数が少ないため他路線と共用する方針とされた。

ただ、リニア地下鉄の車両は線路側にリニアモーターを動かすための「リアクションプレート」が必要だが、通常の地下鉄路線にはこれがないので、走行できない。必然的に、長堀鶴見緑地線と線路をつなぎ、共用することになる。

鶴見緑地の地下を走る“秘密のトンネル” 

大阪メトロの路線図を見てみると、両路線は大阪城の北東にある蒲生四丁目駅で交差している。では、連絡線はこの駅にあるのだろう……と思ったら、さにあらず。スペースが確保できなかったなどさまざまな理由で、同駅付近には連絡線を作ることができなかったのだ。では、どこなのか。実は、連絡線は今里筋線で3駅北の清水駅の近くから延びているのである。

鶴見検車場と鶴見緑地北車庫を結ぶ連絡線のルート図。鶴見緑地の地下を縦断している(撮影:伊原薫)

清水駅の南側で本線から分岐した2本の線路は、緑一丁目交差点付近の地下で本線とは真逆に東へとカーブ。そのまま600mほど進行し、右側にある花博記念公園鶴見緑地の敷地北端に到達すると、その先の地下には同線の鶴見緑地北車庫が広がっている。だが、線路はここで終わらない。さらに鶴見緑地を南へと突っ切り、2kmほど南端にある長堀鶴見緑地線の鶴見検車場までつながっている。

大阪メトロの車両基地

  • 鶴見検車場で検査中の今里筋線用80系。連絡線を通って 鶴見検車場で検査中の今里筋線用80系。連絡線を通って
    ここまで回送された(撮影:伊原薫)
  • 鶴見緑地北車庫で並んだ70系と80系。似たような 鶴見緑地北車庫で並んだ70系と80系。似たような
    デザインだがよく見ると微妙に異なる(撮影:伊原薫)
  • 鶴見緑地北車庫で並んだ70系と80系。今里筋線の 鶴見緑地北車庫で並んだ70系と80系。今里筋線の
    車両基地に70系が入る機会は少ない(撮影:伊原薫)
  • 長堀鶴見緑地線に転用された元今里筋線用80系。側面の帯 長堀鶴見緑地線に転用された元今里筋線用80系。側面の帯
    は両線のラインカラーの組み合わせ(撮影:伊原薫)
  • 鶴見検車場と鶴見緑地北車庫を結ぶ連絡線。リニア地下鉄の 鶴見検車場と鶴見緑地北車庫を結ぶ連絡線。リニア地下鉄の
    トンネルは通常のものよりかなり小さい(撮影:伊原薫)
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  • 鶴見検車場で検査中の今里筋線用80系。連絡線を通って
  • 鶴見緑地北車庫で並んだ70系と80系。似たような
  • 鶴見緑地北車庫で並んだ70系と80系。今里筋線の
  • 長堀鶴見緑地線に転用された元今里筋線用80系。側面の帯
  • 鶴見検車場と鶴見緑地北車庫を結ぶ連絡線。リニア地下鉄の

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【連絡線でつなぐメリットとは?】

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