30代後半の結婚「4人に1人は再婚者」という現実 晩婚化のイメージは再婚者が作リ出したもの

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どうして30代後半になると初婚男女の結婚件数が大きく減少するのでしょうか。結婚歴のない未婚男女の数が少なくなる、という理由ももちろんあります。2015年の国勢調査の結果を見ると、30代後半で未婚でいるのは男性の34.5%(3人に1人)、女性の23.3%(4人に1人)となります。

しかし、初婚の結婚件数が減っているという割に、周囲で30代後半以降の結婚をそこそこ(普通に)聞くような気がするという方も少なくないのではないでしょうか。

30代後半から再婚者の占める割合が急増

実は30代後半から結婚件数に占める再婚者の割合が急増してくるのです(図表2)。データで確かめてみましょう。

30代前半では再婚者の占める割合はまだ、男性では12%、女性では14%と7~8人に1人、という状況です。ところが30代後半になると、男性では25%、女性では27%と4人に1人程度に増加します。つまり同じ年齢で初婚を目指す方がいる一方で、再婚を目指す方も急激に増え始める(ライバルの婚歴が多様化する)のが30代後半なのです。

40代前半ともなると、成婚した男性の39%、女性の42%が再婚者です。40代前半ですでに半数近くが再婚者の結婚となるわけです。

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