エコノミック・ステーツクラフトを知ってますか? 日本は「複雑な時代」にどう対応すれば良いのか

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さて、競馬である。この週末は上半期の総決算、宝塚記念(27日、阪神競馬場第11レース、距離2200メートル、G1)が開催される。何とかここを当てて夏を迎えたいものだ。

牝馬が強いレースだが、今年も人気の筆頭はクロノジェネシス(5枠7番)。勝てばゴールドシップ以来の宝塚記念連覇、さらには昨年の有馬を含むグランプリレース3連覇となって、これはグラスワンダー以来の快挙となる。

宝塚記念はクロノジェネシスの「グランプリ3連覇」だ

それではクロノジェネシスにその資格ありや、と問えば、これはアリだろう。前年の有馬記念勝ち馬は宝塚記念と好相性、海外遠征のドバイシーマクラシックでも2着。この季節におなじみの道悪も得意ときている。「テン乗り」となるルメール騎手も心配はあるまい。

2番手には春の天皇賞3着のカレンブーケドール(7枠10番)を採ろう。6連勝中のレイパパレ(2枠2番)は、大阪杯の勝ち馬は例年、このレースでは振るわないことから評価を一段落とす。

穴馬には昨年の3着馬、道悪得意のモズベッロ(7枠11番)を挙げておこう。もう1つ、例年8枠のピンクの帽子が活躍するこのレース、持ち回り連載者の1人である小幡績先生(慶應義塾大学准教授)が愛してやまないキセキ(8枠13番)を押さえておこう。大外枠の奇跡があるかもしれないので。

かんべえ(吉崎 達彦) 双日総合研究所チーフエコノミスト

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Kanbee

吉崎達彦/1960年富山県生まれ。双日総合研究所チーフエコノミスト。かんべえの名前で親しまれるエコノミストで、米国などを中心とする国際問題研究家でもある。一橋大学卒業後、日商岩井入社。米国ブルッキングス研究所客員研究員や、経済同友会代表幹事秘書・調査役などを経て2004年から現職。日銀第28代総裁の速水優氏の懐刀だったことは知る人ぞ知る事実。エコノミストとして活躍するかたわら、テレビ、ラジオのコメンテーターとしてわかりやすい解説には定評がある。また同氏のブログ「溜池通信」は連載500回を超え、米国や国際政治ウォッチャー、株式ストラテジストなども注目する人気サイト。著書に『溜池通信 いかにもこれが経済』(日本経済新聞出版社)、『アメリカの論理』(新潮新書)など多数。競馬での馬券戦略は、大枚をはたかず、本命から中穴を狙うのが基本。的中率はなかなかのもの。

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