2021年東京五輪開会式の日が中国に超重要な訳

来年の国際政治の「外交日程」を見てみよう

東京アクアティクスセンターは10月に完成式典が終了。2021年の東京五輪はやっぱり重要イベントになりそうだ(写真:ZUMA PRESS/アフロ)

来年のことを言えば鬼が笑う。特に来年はそんな感じである。泣くも笑うもコロナ次第。感染が広がって深刻化し、世界経済は奈落の底に沈むのか。あるいはワクチンが効いて、急速に経済活動が正常化するのか。どっちに転んでも不思議はなさそうだ。

バイデン次期新政権が真っ先に手がけることとは?

この連載は競馬をこよなく愛するエコノミスト3人による持ち回り連載です(最終ページには競馬の予想が載っています)。記事の一覧はこちら

それでも、現時点で確定している政治外交日程は少なくない。2021年の国際情勢がどこまで予測できるかを試してみよう。

まずはアメリカにおける新政権発足についてである。年明け早々、1月5日にはジョージア州で上院2議席の決選投票が行われる。これが「共&共」(共和党2議席)となるか、「共&民」(民主党と1議席ずつ)となるか、あるいは「民&民」(民主党の2議席)となるかで天と地ほどの違いとなってくる。

「民&民」となれば、上院の議席数が50対50と伯仲する。この場合、議長を兼ねる副大統領の1票がモノを言うので、民主党の次期バイデン政権は大いに有利となる。「ねじれ」がなくなるので、法案や予算が通りやすくなる。

ただし、ジョージア州は2議席とも現職が共和党であることを考えると、「民&民」は確率的にはかなり低いだろう。つまり、法案を通すためには共和党議員を何人か説得しなければならない。委員長ポストも全部共和党に取られるし、上院で過半数の承認を必要とする閣僚人事も、のっけからハラハラさせられることになるだろう。

それでも1月20日正午には、ジョー・バイデン氏が第46代大統領に就任する。普通なら新旧の大統領が握手を交わし、前大統領はヘリコプターでホワイトハウスを去るのが「吉例」となっている。しかし選挙結果を認めないドナルド・トランプ氏は、この儀式を欠席すると伝えられている。アメリカ大統領の歴史における「前代未聞」がまたひとつ増えることになる。

それではバイデン新政権は何から手掛けるのか。上院を共和党に握られるとなると、内政面では打つ手が限られる。そこで真っ先に手掛けるのは「パリ協定への復帰宣言」であろう。これは議会に諮る必要がなく、大統領の宣言だけで30日後には復帰が実現する。政権交代の目に見える効果を示すには、これが最善手となるだろう。

次ページ2021年の政治日程を俯瞰してみる
関連記事
トピックボードAD
マーケットの人気記事
  • 子どもを本当に幸せにする「親の力」
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • Amazon週間ビジネス・経済書ランキング
  • 最新の週刊東洋経済
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
消える仕事、残る仕事<br>1億人の「職業地図」

コロナ、AI、脱炭素――。私たちの雇用を取り巻く環境が激変しています。今後、どんな職業を選ぶかは死活問題に。2030年に向け「消える仕事」「残る仕事」36業種、「会社員の価値」がわかる9職種を掲載。本特集が職業を改めて考える機会になれば幸いです。

東洋経済education×ICT