2021年東京五輪開会式の日が中国に超重要な訳 来年の国際政治の「外交日程」を見てみよう

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ところがまことに不都合なことに、東京五輪の開会式と重なってしまった。コロナのために五輪大会が1年遅れとなったために生じた「事故」である。

「平和の祭典」の開会式に、全世界の首脳やアスリートが東京に集まるときに、北京が「中共100周年」を祝うのは何とも居心地が悪そうだ。ということで、関連行事は7月1日に行われるらしい。

韓国も北朝鮮も実は東京五輪をかなり当てにしている?

実は7月23日を気にしているのは中国だけではない。韓国の文在寅大統領は11月に日本に特使を派遣し、「来年7月の東京五輪開会式前後に、日・米・韓首脳に加え北朝鮮による4者会談を提案した」とのことだ。今のところ菅政権は「音無し」の構えだが、いかにもありそうな話である。

何しろトランプ大統領が負けてしまったので、北朝鮮は対米関係の「次の一手」がない。バイデン次期政権は、「米朝首脳会談は失敗だった」という認識である。北朝鮮問題は当面放置して、むしろ対イラン核合意への復帰を目指してくるだろう。

ところがここに、「東京五輪開会式への出席」というネタがある。北朝鮮選手団も参加するだろうから、もちろん金正恩氏にその資格がないわけではない。

そして文在寅大統領にとっても、南北和平プロセスを継続するためにはほかに方法がない。

思えば2018年には、平昌冬季五輪大会が南北会談の契機となったものだ。「夢よ、もう一度」と考えているのではないだろうか。もっとも文大統領の任期は2022年2月までだから、そろそろレイムダック化の季節を迎えている。韓国の内政がどうなるかは、それこそ神のみぞ知るだろう。

日本側としては、「そんなことは徴用工問題と慰安婦問題を全部片づけてから言え!」と言いたいところである。日韓関係の改善はなかなか見通し難い。

ともあれ、7月23日をめぐって、さまざまな思惑がうごめくことは間違いないだろう(本編はここで終了です。次ページは競馬好きの筆者が週末のレースを予想するコーナーです。あらかじめご了承ください)。

次ページここからは競馬コーナー。伝統の2歳G1、朝日杯の勝者は?
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