70歳の池上彰がYouTuberデビューした納得の訳 発案からスタートまで2週間でチャンネル開設

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(写真:「池上彰と増田ユリヤのYouTube学園」よりキャプチャ)
コロナ禍をきっかけに教育系のYouTubeチャンネルを開設したジャーナリストの池上彰さんと増田ユリヤさん。テレビや出版とは異なる情報発信をしてわかったこととは――。『メディアをつくる!YouTubeやって考えた炎上騒動とネット時代の伝え方』より一部抜粋・再構成してお届けします。

「本音」や「素」を伝える

増田:始めてからもうそろそろ1年になりますが、池上さんは、YouTube を始めてみて、どうですか?

池上:それが、楽しくて。我ながらびっくりしている。これまでも、テレビでも、書籍など出版の世界でも新しいことにチャレンジしてきたけれど、YouTube学園では新たなジャーナリズムやメディアの形に挑戦したいと思っているんだよね。

テレビでは、「週刊こどもニュース」で、ニュースに詳しいお父さん役を通して、家族でニュースを見て考えるというコンセプトの番組に挑戦した。NHKを退職した後は、民放のゴールデンタイムの番組で海外情勢を解説したり、選挙特番をしたり、さまざまな切り口で報道に取り組んできた。そこで次は、YouTubeという初めての分野に挑戦したいと思ったんだよね。

増田:私もYouTubeをやってみて、「私たちが伝えたいことを伝えられている」という手ごたえを感じています。テレビや出版の世界とは違う、池上さんと私の「本音」や「素」の部分を見てもらえたら、と思っています。

池上:そういう意味で、メイン動画以外に、日々のニュースについてZoomで語るZoomホームルームは、実にYouTubeらしい試みだよね。

増田:企画会議のときに制作スタッフから、メイン動画以外で2人の日常の様子がわかるようなものをアップしたいという意見が出たんですよね。当初、それぞれの毎朝の習慣、いわゆる「モーニングルーティーン」を自撮りしてもらえないかと提案されました。

池上:さすがに自分のプライベートを見せるということには抵抗があったので、別のアイデアはないだろうかと考えていたら、増田さんがよいアイデアを出してくれたんだよね。

増田:池上さんはきっと1人でカメラを回すなんてしないだろうな、と思っていたものですから。深夜まで原稿を書いている池上さんの起床は、お昼前後でしょうから「モーニング」ルーティーンにならないし(笑)。ちょうど、コロナ禍でZoomなどを使った会議や講演会が増えていたので、Zoomを使った何かができたらいいな、と。それなら、池上さんと増田の日常的なやりとりをそのまま見てもらったらどうか、と思いつきました。

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