うつの人が「小さいやる気」なのに大きく見せる技 できるだけ自動化し、すごい人のイメージを作る
もう少し具体的な例に落とし込んで説明していくと、たとえば、個別指導塾を経営している場合は、指導コマを1コマ1時間分増やしたら、1人の人間が1時間分余計に働かなければならなくなります。ところが、YouTubeで授業を撮影しておいて「これを見ておいてね」という形で1時間分増やすとします。YouTubeなんて、1人しか見なくても100人見ていたとしても、配信にかかるコストは変わりませんから、「限界費用」はゼロになります。
同じようにアプリを作っておいて、「これをやっといてね」という形で増やすのであれば、1人しか使わなくても100人が使っていても、かかるコストは変わりませんから、「限界費用」はゼロになります。
このように、うつの人は長く働くことはできないわけですから、なるべく「限界費用ゼロ」の世界で戦い、自分の「小さいやる気」を大きく見せることが非常に大事になってきます。
すごそうな雰囲気を見せることも大事
2つ目は、「錯覚資産」という概念が大切になります。これは、人気ブロガーのふろむださんの言葉を一部借りますが、「錯覚資産」とはうまく自分に対する期待値をコントロールしたうえで、本を出したり、YouTubeに出たり、テレビに出たりしながら「すごい人」のイメージを作っていき、それによって仕事をやりやすくするという方法です。
うつの人でも手っ取り早くできる方法としては、名前をすごそうにするという方法があります。私の塾は「毎日学習会」という名前です。別に私が毎日長時間働いているわけではないのですが(体調が悪ければ10分だけシフト送信して、あとはスタッフに任せて寝ていることもあります)、なんだか毎日熱心に教えてくれる感じがする名前ですよね。実際のところ、その日は元気なスタッフが誰かしら、代わる代わる熱心に指導することで、状態としては「毎日熱心に勉強を教えてくれる塾」になっているので看板に偽りはありません。
また、こういう状態を作ったうえで、本を大量に出したり、YouTubeに大量に投稿したり、サイトの記事を大量に出したりしていますし、今回はまたこうして本を書いて、この本がベストセラーになったらテレビにも出たいと思っていますので、そういう形でどんどん「錯覚資産」を増やしていくのです。これも「小さいやる気」を大きく見せるうえで非常に大事な要素になります。
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