開発現場で多発する鬱病、社長陣頭指揮が示した意義

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小


 そこからわかってきたことは、「環境の変化への対応がなされていなかった」(天野社長)ことだった。例外を
認めない一律管理の規制、形式と前例主義、親会社を意識した賃金規定、一方的な目標設定、不公平な成果主義、情実的人事、劣悪な開発環境……等々。

その根っこにあるのは、日本企業に根強くはびこる風土だ。上意下達や世代間の断絶、メンタルシックは甘えと受け取られる風潮。ハラスメントする側の意識欠如や、コミュニケーション力の不足など、人間関係の問題も明らかになってきた。

つまり職場環境や古い企業文化が社員の活力を奪い、メンタルシックを増加させていた。天野社長は「環境や文化そのものを変えていくことが改善につながる」と考えた。


関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事