日経平均株価は「3月に売れ」だったかもしれない すでに「セル・イン・メイ」では遅かったかも?
結果は以下の通りだ。1月の平均騰落率は-0.37%。以下2月-0.12%、3月+0.09%、4月+1.66%、5月+0.07%(年間高値)、6月-0.33%、7月-0.03%、8月-1.40%、9月-1.07%(年間安値)、10月+0.09%、11月+1.36%、12月+1.17%、という結果だった。
このように過去のデータからは、「5月売り、9月買い」がピッタリ当てはまるのだ。つまり、1990年以降の日経平均の平均的な姿は完璧に「セル・イン・メイ」の格言通りになっており、私の感覚は正しかったようだ(あくまで過去の結果であり、未来もそうなるということではない)。
2021年の株式市場はどうなる?
最後に2021年1~4月の月次の日経平均株価の騰落率を確認してみよう。1月の騰落率は+0.80%、2月は+4.71%、3月は+0.73%(年間高値)、4月は-1.25%、だ。
少し広めにとると、日経平均株価は2月から5月上旬までは3万円前後の高値圏を維持していたので、「セル・イン・メイ」といえるかもしれない。だが残念ながら厳密に言えば月末の終値では3月が今年の年間高値で「セル・イン・マーチ Sell in March)」の可能性が高そうだ(50~70%)。「セル・イン・メイ」の可能性は難しい(20%以下)とみている。
ただし、冒頭のように当面の急落が終わった5月14日以降、もし株価が順調に切り返すようなら、6月が今年の年間高値になる可能性はまだ残っている(30~50%)。今月の急落で2万9000円~3万円へのの上値は重くなったものの、期待を込めて3月末の2万9178円を再び突破、2月高値の3万0700円台を突破してほしいと願っている。
さらに、6~7月以降の日経平均株価(日本株)に対しても慎重なスタンスで臨むべきだろう。その根拠については前回の「今年の日経平均株価の高値はいくらになるのか」(4月21日配信)をぜひ読んでいただきたい。
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