日本人はアメリカ株投資の魅力をわかってない 30年で12倍と「ピークに戻ってない市場」との差

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例えば、時価総額が高く、しかも高配当の企業には次のようなものがある(配当利回り、2021年4月30日現在)。

●エクソン・モービル(XOM)……5.90%
●ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)……4.37%
●コカ・コーラ(KO)……3.09%
●シスコ・システムズ(CSCO)……2.87%

ちなみに、エクソン・モービルやコカ・コーラ、シスコ・システムズなどは20年以上も連続して「増配」している。コロナワクチンの開発で話題になった「ファイザー(PFE)」や「ジョンソンエンドジョンソン(JNJ)」といった企業も、20年間以上も増配を続けている。

最近は、グロース銘柄の多くは配当を出すよりも新しい成長戦略に資金を向ける企業が多く、あまり配当だけでアメリカ株に投資するというのも選択肢を縮めてしまうかもしれない。

<アメリカ株の魅力④>
少ない投資金額で投資ができる

アメリカ株の魅力のひとつとして忘れてはならないのは、アメリカ株は日本と違って「単元株」といったシステムがないために、すべての銘柄が1株から投資できることだ。1株から投資できるということは、例えば「アマゾン」のような3000ドルを超える値がさ株でも、3300ドル=35万円程度で投資できることになる。

アップルとかフェイスブックといった有名な企業でも、130ドル台(1万3900円)から300ドル台(3万2000円)程度であり、数万円程度の金額で投資ができることになる。

ディズニーへの投資も約2万円から可能

例えば、アメリカのウォルトディズニーは183ドル(約2万円、株価は2021ねん4月現在、以下同)から投資できるが、日本のオリエンタルランドは、株価が1万5000円、単元株100株で、最低投資金額は150万円になる。

要するに、日本では数百万円の投資金額が必要な銘柄が数多くそろっているということだ。若者たちにアメリカ株投資が人気なのも、高額な資金が必要な日本株よりも、少ない資金で投資参加できるアメリカ株のほうが魅力的に映るからだろう。

そしてもう1つ大きな魅力は、アメリカドルで投資ができることだ。自分の資産を日本円だけで持っていることに不安を感じている人は少なくないはずだ。万一、日本円が暴落したときにきちんと国際分散投資をしていない人や、預金だけに資産を集中させている人は、莫大な損失を余儀なくされるかもしれない。

その点、アメリカという将来的に有望な株式で、円ではなくアメリカドルで保有することができる……。これもアメリカ株投資の大きな魅力と言っていいだろう。

<アメリカ株の魅力⑤>
世界中の投資家が支えるアメリカ株、日銀しか支えない日本株

アメリカ株の魅力のひとつが、「時価総額」が大きいという点がある。上場企業の発行済み株数に株価を掛けた値で企業価値を示すバロメーターといえる。時価総額が大きいということは企業の大きさや将来の成長力などを示しており、時価総額=企業の安定の度合いと考えてもいい。

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