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シエラ/クロスビー/イグニス 明暗わかれた訳 ユーザーの琴線に「触れる・触れない」の境目

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琴線に「触れる?触れない?」スズキのSUV(写真:スズキ)

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ジムニーシエラは、50年以上も前となる1970年に軽自動車初の本格的4輪駆動車として誕生した「ジムニー」に排気量の大きなエンジンを搭載して余裕を持たせた普通車版だ。

世界を見渡しても、これだけ小さくて、それでいて本格的な悪路走行をこなす4WDモデルは存在しない。唯一無二の存在で、歴史的な名車ともいえる。

それが2018年7月に20年ぶりのフルモデルチェンジを実施した。当然のように、その人気は高く、バックオーダーが山のように積み重なっているという。名車ゆえに、売れて当然という結果だ。今はかなり解消されたが、発売当初は納車まで1年以上というケースもあり、中古車市場では今も新車よりも高い値札がつけられている。

一方のクロスビーは、2017年12月に発売開始となったモデルで、ハイトワゴンとSUVを融合させたクロスオーバーだ。

「ハスラー」と共通したテイストの「クロスビー」(写真:スズキ)

ただし、真の意味での開拓者は、2014年に登場した軽自動車の「ハスラー」となる。ハスラーは、背の高いボディスタイルによる広い室内空間と、雪道などのラフロードもこなす高い実用性、そして遊び心溢れるデザインでヒット車となった。

そのハスラーの成功を受けて、普通車バージョンとしてクロスビーが世に送り出されたのだ。とはいえ、これまでにないジャンルを切り拓いたクロスビーのユニークさは、疑いようがない。これも一定の人気を保つのも当然のことではないだろうか。

コンセプトは似ているが…

苦戦するイグニスとエスクード、そしてSX4 S-CROSSは、どのようなクルマなのだろうか。

イグニスは、2016年2月にコンパクトカーとSUVをミックスさせるクロスオーバーとして発売された。このクルマも軽自動車ハスラーのヒットを受けてのモデルであり、クロスビーの約2年前に投入されている。

「スイフト」よりもコンパクトな「イグニス」(写真:スズキ)

しかし、イグニスは初年度の2016年度こそ年間販売ランキング34位と頑張ったものの、翌年は49位、そして2018年度からはランキング圏外となる50位以下に落ちてしまう。月間販売台数は、数百台という単位だ。

では、成功したクロスビーとイグニスは、どこが違ったのだろうか。

2台とも、コンセプトは従来からあるジャンルにSUVを融合させるという点では同じだ。ただし、イグニスは背の低いコンパクトカーがベースで、クロスビーは背の高いハイトワゴン。また、デザインはクロスビーのほうが遊び心に富んでいる。

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