SNSでくよくよ悩む人に教えたい「3:1の法則」 幸福学者に聞いた「感情バランスの保ち方」

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SNSで不幸にならない方法を解説します(写真:Chinnapong/iStock)
多くの人の生活の一部となっているSNS。LINE(ライン)、フェイスブック、ツイッター、インスタグラム、TikTok(ティックトック)など特定のプラットフォームを常時利用する「住人」と呼ばれる人たちも少なくありません。中には、寂しさを紛らわすためにSNSを使っているはずが、逆に孤独感や疎外感が増して、ネガティブな感情が強まる人もいるといいます。
使い方次第で天国にも地獄にもなるSNSの活用方法について、『99.9%は幸せの素人』の共著者で幸福学の第一人者の前野隆司氏に話を聞きました。
(取材・文:樺山美夏

SNSの使い方によって「幸福度」が変わる

――コロナ禍の自粛生活が長引いた影響か、SNSを一日中利用している“SNS住人”が増えたように感じます。前野先生はSNSをどのように活用していますか。

いちばんよく使っているSNSはフェイスブックですね。5000人以上いる友人知人やフォロワーに向けて、幸福学に関する長めの文章を書くことが多いです。インスタグラムとツイッターもアカウントは持っているんですが、ほとんど使っていません。

SNSの幸福度について数年前にある県でアンケート調査をしたことがあるのですが、その時のその県での結果は、フェイスブックとツイッターでは、フェイスブックを使っている人のほうが幸福度は高いという調査結果でした。ほかのSNSは調べませんでしたし、人数が少なかったので今後の研究課題ではありますが、ツイッターはネガティブな言葉を吐き出す人が多いから幸福度が低めになったのかもしれません。

――SNSも、使い方によって幸福度が変わるということですね。

どのSNSを使っていても、ポジティブな住人だったらいいんです。「リア充」ではなく「SNS充」と言えるほど、SNSで幸福感を得られるのであれば、まったく問題ありません。10時間ずっとSNSだけやって、「たくさん発信して情報収集もできたから大満足!」と思えるような人です。

でも、他人のフォロワー数や「いいね」の数に嫉妬したり、愚痴や不満を吐き出して人を攻撃したり、「今日もSNSばかり見てしまった」と後悔するネガティブな住人は、どんどん不幸になる可能性があります。

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