ホンダ「新型ヴェゼル」は本当に売れるのか? 正式発表された機能や価格、進化を徹底考察

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ホンダコネクトでは、周辺検索アプリの充実も図られている(筆者撮影)

新型ヴェゼルでは、これらに加え、ナビに表示する地図を自動更新する機能も追加された。サービスは、ホンダコネクト専用ディスプレイ搭載車に限られるが(e:HEVプレイに標準装備、ほかのグレードはオプション)、地図の更新をシステムが自動で年6回実施する。今までナビの地図更新はディーラーなどに行き有料で行う必要があったが、このサービスではそういった手間や費用が不要だ。また、車両周辺のガソリンスタンドや駐車場、トイレなどが検索できる専用アプリも、ホンダeが4アイテムだけだったのに対し、ヴェゼルでは9アイテムを用意する。

なお、ホンダコネクトを利用するには、「ホンダ・トータルケア・プレミアム」に加入し、月額料金が必要となる。ヴェゼルでは、緊急サポートセンターとリモート操作、自動地図更新サービスがセットになった基本パックで月額550円(税込)。比較的リーズナブルな料金設定となっている。しかも、初回申し込みから12カ月間は無料だ。デジタルキーや専用アプリ、車内Wi-Fiなどの各機能の利用については別途契約が必要で、1機能当たり税込で月額330円(初回申込から12か月間は1GB分が無料)だ。

安全装備「ホンダセンシング」の機能向上

ホンダ独自の予防安全装備「ホンダセンシング」についても、新機能の追加や機能向上が図られた新型では、有効視野画角が約100°とより広角になったフロントワイドビューカメラを採用。高速画像処理チップとの組み合わせにより、先代と比べ前走車や道路の白線などをより高い精度で認識できるなど、検知能力を向上させている。また、車両の前後には各4つのソナーセンサーも採用し、ガラスや外壁など非金属も高い精度で検知することを可能としている。

具体的な機能では、不注意による急発進を防止する「誤発進抑制機能」、歩行者との衝突回避を支援する「歩行者事故低減ステアリング」など、先代から採用している機能を踏襲。加えて、前走車や対向車、歩行者との衝突回避を支援する「衝突軽減ブレーキ(CMBS)」、車線を検知し車両がはみ出さないよう支援する「路外逸脱抑制機能」、高速道路の車線内を車両が走行できるようにステアリング操作を支援する「車線維持支援システム(LKAS)」、道路標識の見落とし防止を図る「標識認識機能」、前走車との適切な車間距離を保ちながら設定速度で走行できる「渋滞追従機能付きACC(アダプティブ クルーズ コントロール)」といった5つの機能を向上させた。

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