オバマの“画期的な”医療保険改革法が成立、だが有権者に高まる不満、中間選挙は苦戦必至

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 オバマ人気は依然として高く、個人的にも尊敬されてはいるものの、この国は誤った方向に向かいつつあると思う人たちが増えていることも確かだ。今年11月の中間選挙では共和党が久しぶりに多数を占めることになりそうだ。

民主党に対する支持率は1992年以来最低水準になっている。専門家によると、民主党は下院で25~42議席、上院で6~7議席を失うのではないかと分析されている。

今回の“画期的な”法律成立のために多くの時間を費やしたため、オバマ政権の戦略は大幅な遅れを来した。

にもかかわらず、オバマ政権は基本戦略を変えず、これから雇用創出、金融システム改革、国家エネルギー計画など重要法案を野党共和党の協力を求めながら推進する方針だ。

そのあとで選挙戦にシフトする算段で、その時期は9月になるとみられている。その時点で一転して共和党攻撃に転じる。選挙民に対してブッシュ政権の“惨憺たる(disastrous)8年間”を思い起こさせるというのである。

しかし、オバマ政権と民主党にとって選挙戦はかなり厳しく、議席喪失は免れない。民主党の目標はその喪失をいかに少なくするかというところにとどまろう。

医療保険はオバマ政権と民主党にとって、極めて複雑な選挙争点になる。米国の医療産業は米国経済の16%に相当するが、今回の新しい法律は何らかの意味ですべての国民に影響を与える。

2000ページに及ぶ法律は向こう10年間に9380億ドルの財政負担になる。

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