競馬である。
ギャンブラーは毎回失敗に直面するから「その失敗から学ぶギャンブラーが優れたギャンブラーだ」といいたいところであるが、これは100%間違いだ。
なぜなら、ギャンブルに負けたことから学べる唯一のことは、ギャンブルはやめるべきだ、ということであり、これを学んだギャンブラーはいない。大王製紙会長も務めた井川意高氏の「熔ける」という有名な本にもあるように、ギャンブラーは破産するまでギャンブルを辞めないのである。
さて、3月14日には、指定された5つのレースの勝ち馬を当てる「WIN5」で5億5444万6060円という競馬史上最高額の配当が出た。そこで今回は、このWIN5の予想をしてみたい。
WIN5に限らず、ギャンブルとしての競馬の本質は「人々の裏をかくこと」である。人が買わない馬券を買うこと、盲点になっている、実力も人気が落ちている馬、馬券を買うことである。
これは、配当が賭け金の総額を当たり馬券数で割るという「日本方式」である以上、すべての本質である。英国などで中心の「ブックメーカー方式」(賭け屋が倍率を決め、その時点で例えば5倍という確定したオッズをオファーする。賭けた側がそれを買って当たった場合は、当たった額の5倍を賭け屋が払う)ではまったく異なる。
さらに悪いことに株式市場では、ほかの人々が将来買うものを先に買っておいて、みんなが買いだして値上がりしたら売るというのが必勝法だから、みんなに合わせないといけないから、裏をかいてはいけない。
WIN5で裏をかくには?
さあ、WIN5で裏をかくにはどうしたらよいか。
それには、WIN5を買う人々の心理を考えないといけない。WIN5はなかなかあたらない。だから、とにかく当てたい。当てるには、本命馬を押さえておかなければいけない。だから、とりあえず、1番人気は買おう。そして、このときの2番人気、この馬が逆転する可能性もある。こちらも一応買っておこう。2頭押さえておけば、どちらかは来るだろう。5つのレースのうち、1つ目のレースはこれでよし。で2レース目は……という具合である。
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