コロナで「売れた」「売れなくなった」商品TOP30

売れ筋商品はどう変化?ランキング最新版

練乳もマスクや手指消毒剤に比べると地味だが、着実な伸びを示している。練乳の需要期はイチゴが出回る12月~5月と、かき氷の季節である7~8月だが、2020年は若干のでこぼこはありながらも、年間通して10%~30%前後の伸びが続き、年が明けてからも20~30%の伸びが続いている。

総務省の統計によれば、昨年の冬はイチゴが小売り段階で1キロあたり100円前後高かった。最盛期の12月~1月がまだコロナの影響が本格化する前だったということもあるのか、練乳は対前年比2割減程度で推移したが、夏場に30~50%もの伸びを示し、12月以降も高水準の伸びが続いている。ちなみにこの冬のイチゴの価格は、12月は対前年比74円高、1月は210円安。

内食が増えて家でかき氷を作ったり、イチゴを食べる機会が増え、なおかつイチゴ狩りにも行けない状況下で、練乳の需要が高まったということか。

玩具メーカー菓子も、『鬼滅の刃』が大きく貢献したが、年明け以降も需要が継続しているのは、第2の鬼滅の呼び声高い『呪術廻戦』など、鬼滅以外のアニメも貢献しているため。

爆発的に売れた麦芽飲料

麦芽飲料も特異な動きを見せた。麦芽飲料と言えばネスレのミロ。鉄分やビタミン、カルシウムなどがバランスよく含まれている栄養機能食品である。健康志向が高まる中、昨年3月あたりから需要が伸びてはいたのだが、7月に入ってツイッターで話題になると、爆発的に売れ出した。

販売が再開されたミロ(写真:筆者撮影)

8月上旬に対前年比289%を記録したところで生産が追いつかなくなり、9月末にいったん販売が休止された。

そこからは流通在庫がはけていくだけなので、徐々に伸び率が下がり、11月16日に販売が再開されるやいなや、再度爆発的に売れ、12月7日週には対前年比1000%を突破。またもや供給が追いつかなくなり、12月8日に再度販売休止を発表した。

再び流通在庫からの販売となり、その後は週を追うごとに落ち続け、1月25日週にはついに対前年比5%、つまり95%減まで落ちたが、3月に入って供給が再開、スーパーやコンビニの店頭に戻ってきた。まだまだコロナ禍は続く。今後も思わぬヒット商品が誕生することは間違いないだろう。

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