「プログラミング教室」に通っても稼げない理由 実践的なスキルを身に付ける簡単な方法とは?

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(3)仕事の設計書はクイズではない
プログラミングスクールで学習しているときは、「クイズ形式」で課題を解決していくことが多くあります。しかしSEやPGとして仕事をするとなると、手渡される設計書はクイズ形式ではなくなります。そもそも設計書はありますが、唯一の正解というものがありません。そのため、設計書に書かれた文章や図を丁寧に読み解くコツを知っている必要があります。

とくに未経験者から転職した人や独立した人が困るポイントは「設計書の意味がわからない」ということ。本来ならスクールで学習をするときに、現場で使われているものに近い、ある意味「雑な設計書」に慣れておくことも大切です。しかし、そういった設計書を使って学習を進めるスクールは極めてまれです。

スクールに参加して成功する人の特徴

プログラミングスクールに参加し、転職や独立に成功する人の特徴として、私は次の5つの点があると実体験から感じています。

・学習する目的(転職または独立)が最初から明確である
・目的に合わせた基礎スキルにフォーカスして学習を継続できる
・連絡や質問のレスポンスが速い
・自分の得意な業務知識がある
・良い質問ができる(コミュニケーション力でもあります)

ITエンジニアとして転職や独立を目指す場合、どうしても技術習得ばかり目がいってしまいます。しかし、少し冷静に考えるとわかりますが、転職や独立を成功させるためには、誰かとコミュニケーションを取り、必要な存在だと思ってもらわなくてはいけません。技術だけ身に付けたとしても最初の扉を開くことができないので、失敗することになります。

ITエンジニアとして転職や独立を本気で考えているのなら、スクールでの技術学習と一緒に、社会人としての「基礎的なマナー」や「得意な業務知識」を身に付けることを進めましょう。

次ページ「得意な業務知識」といわれても…
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