「20代女性と結婚したい男性」に欠けている視点 男性にとっての婚活のターニングポイント年齢

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理想の結婚相手の年齢に対して、現実はどうなっているのでしょうか(写真:Pangaea / PIXTA)

大手マッチングアプリ会社と共同で2020年に行った大規模なアンケート調査※では、20代から40代の未婚男性すべてにおいて「理想の結婚相手の年齢は」という質問に対し、「20代後半」がトップという回答結果となりました。この結果からは、20代女性との結婚を夢見る婚活男性がいかに多いかということが示されています。

今回は「20代女性との結婚を叶えるために、最も効率的な男性の年齢はいくつなのか」を、国の婚姻統計(2018年に入籍し、同年に結婚生活を開始した初婚男女、全33万9772件)を再分析した結果からご紹介してみたいと思います。

※ニッセイ基礎研究所・エウレカ共同調査「日本の未婚化要因分析のためのアンケート調査」(2020年8月)

20代までの女性との成婚は全体の65%

2018年の該当する婚姻届33万9772件のうち、20代までの女性との成婚件数は22万323件で、全体の64.8%となりました。「6割を超えているじゃないか! 初婚男性の5人に3人は20代までの妻を持つのか」というざっくりした数字の見方をしてしまう読者もいるかもしれませんが、実際は男性の年齢によって大きく異なってきますので注意が必要です。

まずは、20代までの女性との成婚について、男性の年齢別の発生件数を見ていきましょう(図表1)。

20代まで(婚姻統計上15歳※から29歳)の女性との成婚に至った男性の年齢のピークは27歳の2万5652件で、僅差で26歳の男性の2万5257件が続きます。

※法律上は女性の成婚可能年齢は16歳からであるが、統計上は2018年に入籍した男女が「結婚生活を始めた年齢」での計上となるため、結婚式や同棲等が16歳の誕生日より先に行われていた場合が該当する。

20代までの女性との成婚件数が年間2万件を超えるのは、男性が25歳から28歳までとなっており、結婚にも明確な「旬」があることが見てとれます。

この25歳から28歳の男性だけで9万5595件となり、20代までの女性との成婚全体の43.4%に達します。これに20代までの女性との成婚件数が年間1万件を超える23歳、24歳、29歳、30歳を足すと、15万5565件となり、70.6%を占める結果となりました。

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