「欧州から単身帰国」40代日本人男性の波乱人生 コロナ禍で仕事がすべてキャンセルになった

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Yutaさんは12歳で単身欧州へ渡りました。

当時日本ではJリーグが発足しサッカー界が大いに沸いていた時代です。
三浦知良選手がブラジルへサッカー留学をしていたということも随分ニュースになり、海外留学にあこがれる若者が急増。Yutaさんもその1人でした。

TVで三浦知良選手のことを知り、自分も留学してみたい!という思いが次第に強くなり、母親に相談。母はすぐに了承し、知人を頼って留学の準備を進めてくれたそうです。

言葉が一言もわからない状態にもかかわらず、12歳のYutaさんは迷うことなく欧州のある小さな町へひとり飛び立っていきました。

恋愛や高校中退を経て、就職のため日本へ帰国

その田舎町では当時アジア人を見たことがない人が多く、まるで“宇宙人”を見るような目で見られていたというYutaさん。サッカーは現地に行ってすぐに実力差をみせつけられて、早々にプロになる夢は諦めてしまったそうです。語学の勉強を重ね生活にも慣れてきた頃、中学の同級生Rosaさん(仮名)に恋をし、交際がスタート。    

Rosaさんとは一度別れて、それぞれ青春を楽しんだ時期もありましたが、少しするとやっぱり惹かれ合い、また付き合うを繰り返していた恋人でした。

しかし18歳で成人(欧州の法律上)すると、周りの仲間はみんな就職をし自立した生活を送るようになります。自分だけ親の仕送りで生活をしていることを恥ずかしく思うようになったYutaさんは18歳になってすぐに高校を中退して日本へ帰国し、就職することを決めます。この頃、Rosaさんとは別れていたこともあって、もう欧州へは戻らないつもりで帰国を決めていました。

帰国したYutaさんは、あるホテルで欧州スタイルのショービジネスの企画があることを知り、語学力と知識を生かして就職。ステージ作りの担当責任者に大抜擢されました。そして自身が企画するステージへ出演したある男性外国人アーティストと出会ってYutaさんの人生は一転します。

すっかり魅せられたYutaさんは退職を決意し、アルバイトをしながらそのアーティストに師事することにしました。

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