復活の「ターボ」はフォレスターの本命なのか 新型フォレスターをターザン山田がぶった斬る

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:けっこう峠道を攻めてもらいましたが、総評としてどうでしたか?

:シートのホールド性能は、SUVにしてすごくよくできていると思うよ。ドライバビリティは、4WDによるアンダーステアを感じることもなく、スポーツ性能も十分! 峠の上りで力強く加速するエンジン特性も含め、4WD SUVスポーツと呼ぶにふさわしいと思う。もっとパワーのあるSUVや4WD車はあるけど、全体的なバランスが優れているし、なによりもコストパフォーマンスが抜群に高い。コストパフォーマンスの高さがSUV大国のアメリカで売れている要因だろう。

悪路での走破性を確かめるために未舗装路を走るターザン山田氏(東洋経済オンライン編集部撮影)

総括、ターザン山田的カー・オブ・ザ・イヤー!

:フォレスターの前に、日本カー・オブ・ザ・イヤーに輝いたレヴォーグに試乗させてもらったけど、そのときもエンジン特性やミッション特性、そしてマッチングは本当に素晴らしく感じた。正直、カー・オブ・ザ・イヤーの選考基準はよくわからないけど、乗ってみてレヴォーグは完成度の高いクルマだと思う。

フォレスター ターボとターザン山田氏(東洋経済オンライン編集部撮影)

:ただ、個人的に乗りたいクルマはフォレスターだ! 理由は、移動の楽しさや快適性、コストパフォーマンスを考えると、4WDのSUVであるフォレスターがほしい! レーサーという職業柄、速いクルマは死ぬほど乗っているので、普段はストレスが少なく、快適で目立ち過ぎないクルマが個人的に好きなんだよね。そこで、ターザン山田的カー・オブ・ザ・イヤーはフォレスターだ!

ちなみに僕がアメリカのスバルとレース契約したとき、「好きなスバル車を選んで乗ってください」と言われて、欲しかったのは日本で売っていなかった「トライベッカ」という大型のSUV。アメリカを中心に南米やヨーロッパでも販売されていたスバル車で、個人的にSUVやピックアップのような大柄なクルマが好きなんだよね。そのときは、いろんな事情でインプレッサSTIに乗っていたんだけどね(笑)。ちなみに当時は4WDのレガシィでレースに出ていたんだ。今回、フォレスター ターボに乗って10年以上前にアメリカでレースに出ていたことを思い出したよ。

山田 英二 レーシングドライバー

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やまだ えいじ / EIJI YAMADA

1962年4月25日生、奈良県出身。ターザン山田の愛称でも親しまれる。レーシングドライバーとして1979年から現在に至る。フォーミュラカーでスタートしたレース人生は、数多くの勝ち星やチャンピオンを世界中のサーキットで獲得。日産やスバルの契約ドライバーとして活動し、フェラーリ、ポルシェ、ランボルギーニなど数多くのレーシングカーのドライバーも務める。タイムアタックWTACオーストラリアで2年連続世界チャンピオンにも輝いた。日本は勿論アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリア、中国など世界のサーキットを今も現役で活動している。

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