「影響力のない人」は相手との関係が見えてない 同じ話でも人によって説得力に差が出る理由

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アピールしたい内容の軸はブレていません。ただ、関係性を強調するフレーズを加え、表現の仕方をアレンジしただけで、聞き手が受ける印象は大きく変わるのです。

「関係性の強調」を意識できているか

影響力のある人が心得ているコツは、この「関係性の強調」です。

『超影響力~歴史を変えたインフルエンサーに学ぶ人の動かし方』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

例えばこの記事でいえば、ただ「影響力」と言われただけでは、「政治家になるわけでもないし」「インフルエンサーには興味ないな」「役立つとしたらYouTuberとか?」と思われることでしょう。

素直に関心を持ってくれるのは、集団心理や大衆煽動などに興味を持つコアな人たちか、多くの人を操って何かを成し遂げようという野心を秘めた人くらいのはずです。

でも私が、「あなたは、次のような悩みを持っていませんか?」と語りかけたらどうでしょうか。

 

● ベストな解決策が見つかったのに、意固地な上司が認めない
● 日々の頑張りを夫(妻)が理解してくれない
● 要領のいい同僚が褒められ、縁の下の力持ち的な働きをしても評価されない
● 好みと気分で言うことの変わる恋人に振り回されている
● 好みと気分で言うことの変わる取引先のキーパーソンに悩まされている
● 親に強く否定されて以来、つねに周囲の人の顔色をうかがうようになってしまい苦しい
● いつも人の意見に流されてしまう自分にイライラする
● 本当はコミュニティーを引っ張る存在になりたいのに、自分を変えられない

――と、実際にある不満を提示しながら、「それを解決するカギがこの『超影響力』にあります」と述べると、『超影響力』は野心家だけでなく、日常生活をよりよくしたい人にも必要なスキルだと感じてもらえるようになるのです。

● 自分にも関係があるかも
● 人付き合いに、仕事に、必要な知識かも
● 学べば使えるようになって、悩んでいる問題が解決するかも

こんなふうに、聞き手の中で関係性への気づきがあると、話し手がするトークに興味を持ち、耳を傾け、影響を受け始めます。自分と関係があるから知りたくなり、人は知りたくなると行動するのです。

この原則が腹落ちしたら、あなたが誰かに影響力を発揮したいと思ったとき、どうすると効果的なのかもわかるはずです。

誰かに何かを伝えるとき、自分の正しさをアピールしたり、相手の間違いを指摘したりする必要はありません。「これから話すことは、あなたと関係していて、こう役立ちます」と伝えること。「関係性の強調」こそ、超影響力を支える要なのです。

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