飲食店18時まで再開したイタリアの「共存生活」

第2波では「感染状況」で20州を3つに色分け

イタリア・ピエモンテ州トリノのPCR検査会場で並ぶ人々。ホームドクターを通して予約した人は無料で、優先的に検査が受けられる(筆者撮影)

10月初頭から新型コロナウイルス感染拡大第2波に襲われているイタリア。思ったほどには感染者数が減っていかないものの、1日の感染者数が11月13日の4万902人をピークに、緩やかに減少し続け、1月25日には8562人とやっと1万人を切った。かと思うと28日にはまた1万4372人。2月3日には前日の9660人から1万3189人と増えてと、はっきりしない状況だ。死者数は依然、毎日何百という数字だが、一時は10%を超えていた陽性率は5%台まで下がってきている。

そんな中、2月1日からはほとんどの州がイエローゾーンになり、飲食店の営業が再開された(ただし18時まで。それ以降はテイクアウトとデリバリーのみ)。友達と連れ立ってバールでコーヒーを飲み、ランチをする。そんな些細なことがこんなにもうれしいよね、という明るい気分が広がり、多くの人が街へ出かけた。一方で、またもや人出が増え、密が発生して感染が再拡大するのではないか、そして第3波に襲われている他のヨーロッパ諸国の状況を考えると、イタリアだけこのままで済むはずがない、と考える悲観派も多い。

感染状況でイタリア20州を3つに色分け

ところでイエローゾーンとは何かというと、昨年の3月4月の第1波では全国一律のロックダウンが強行されたのに対して、第2波では感染状況によってイタリア20州をレッド、オレンジ、イエローの3つのゾーンに分けたのだ。

2月1日、イエローゾーンになったピエモンテ州トリノで、カフェに集まり、一緒に過ごすときを楽しむ学生たち(筆者撮影)

レッドゾーンは完全ロックダウンで、飲食店はデリバリーとテイクアウトのみ、商店も休業(1月に入って、テイクアウトは禁止になった)。外出は必要最低限の買い物、健康上と仕事上の理由に限られ、自己申告書の携帯が義務付けられた。

オレンジゾーンでは商店は営業可、飲食店はデリバリーとテイクアウトのみ。州をまたぐのはもちろん、居住市町村からも出られない。

だがイエローゾーンになると、飲食店も店内での消費は18時までとはいえ営業が再開され、自由度が上がる。

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