独創的だけど「ちょっと残念」なレトロ家電9選 勉強時計に勉強用ファンで「成績も上がった」?

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バラブームが家電界にもやってきた

松下(現・パナソニック)
蛍光灯スタンド
(バラ・花挿・豆電球付)
FS-104 昭和34年 1300円
『決定版 増田さんちの昭和レトロ家電』より

戦後の混乱も一段落、昭和20年代後半からバラブームが起こりました。デパートではバラ展が開催され、また昭和30年には、ひらかたパークに東洋一と言われたバラ園が完成。

続いて昭和32年に谷津遊園、昭和33年に向ヶ丘遊園(こちらも開設時は東洋一のバラ苑と賞されました)と各地にバラ園がオープンします。余談ですが髙島屋がバラの包装紙になったのは昭和27年……。

そんなバラブームのなか、発売されたこの蛍光灯スタンド。優雅で気品ある雰囲気は好評だったようで、バラ付きスタンドはモデルチェンジを経ながら長く発売されました。

朝食もスピーディーに

東芝
スナック3
HTS-62 昭和39年 3500円
『決定版 増田さんちの昭和レトロ家電』より

慌ただしい朝に、トースト・ホットミルク・目玉焼が一度に調理ができるという「スナック3」。使い方は取扱説明書によると「まずミルクを入れ、2~3分たったら次にプレートに卵を落とし、最後にトースターにパンを入れる」。まさしく同時進行で3品を調理といったところです。

「スナック3をスピーディーな朝食などにフルにご活用ください」ということなんですが、朝忙しいとき、調理の間はスナック3の前にずっと居なければいけないので……。段取りとしてはいささか微妙です。それはともかく、朝の台所の合理化を図ろうとする作り手の思い、また当時の洋風の朝食への憧れが伝わってくるような一品です。

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