確定申告「雑にやる人」が今年要注意の6つの点 ややこしい「変更ポイント」を図解で解説

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2. 所得金額調整控除の創設

年収850万円超の方については、前述の改正による影響があまり大きくならないよう、「所得金額調整控除」というものが創設されました。これは、子育て世帯と特別障害者のいる世帯(本人または家族)に限って、最大15万円の所得金額調整控除額を、給与所得の金額から引くことができるというものです。

年金に関する改正の注意点は2つ

③年金をもらっている人に関係する改正

注意したい改正点の3つ目は、年金をもらっている人に関係する改正です。大きく2つあります。

1. 公的年金等控除額の引き下げ

1つは、公的年金等控除額が一律10万円引き下げられたことです。また、合計所得の金額によって計算区分が3つに分けられました。図は公的年金等の所得を計算するための図ですが、赤字の部分が引き下げられた箇所になります。

公的年金等控除額は、年金収入から所得を計算するときに、必要経費のように引くことができる項目です。その金額が少なくなったということですから増税となりますが、前述の基礎控除が10万円引き上げられたため、結果的に増税も減税もないことになっています。

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