学習優位の経営 名和高司著

学習優位の経営 名和高司著

収益に貢献しない資産は早めに売り飛ばし、そのキャッシュで将来性の高い資産を他社から買収する。この米国流経営に違和感を持つ日本企業は少なくない。

米国流でなく、次世代の成長を促すにはどうすべきか。自社の本質的な強みを覚醒させ、磨き続けることだと本書はいう。それも自らの成功体験を捨て、育まれてきた組織DNAすべてでなく、ある部分は残し、他の部分を捨てる。選択が重要になるようだ。

そこでは、顧客洞察、顧客接点を重視し、組織DNAに事業現場で磨きをかけ、巧みに成長エンジンとして活用する。「顧客の使い勝手のよさに徹底的にこだわる」アップル、「受け手と送り手の情報ギャップ解消に腐心する」リクルートが成功例として示される。その一方で、未成功パターンとしては、市場や資産、現場のいずれかの深耕にとらわれ、スケール化できないケースが少なくないという。

あくまで本業とその周辺に勝機あり、と説く。

ダイヤモンド社 2100円

  

関連記事
トピックボードAD
人気連載
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • いいね!
トレンドウォッチAD
官僚の掟<br>忖度エリートのカネと出世

不人気、不遇、不祥事で没落するエリートたちの悲哀。次々に発覚する官僚たちの過ち。採用応募者は年々減少し、東大生の官僚離れが顕著に。それでも官僚はおいしい仕事なのか?