次のテスラと注目される「リヴィアン」の正体 アマゾンも実力を認めた電気トラックの凄み
テスラCEOのイーロン・マスクは、おそらくヘンリー・フォード以来、数十年にわたり自動車業界が目にすることのなかった革新的な原動力だ。マスクは、大勢のファンを引き付けながら、自分の会社の株価を引き上げてきたが、しかし、マスクはまた、コロナウイルスの蔓延を食い止めようとした政府の取り組みを「ファシスト」と呼び、論争を起こした。
マスクのツイッターへの投稿により、彼とテスラはアメリカ証券取引委員会(SEC)をはじめとする法的な問題に巻き込まれた。テスラは、2020年には100万台の自律走行車を道路に走らせると主張していたが、同社はいまだに完全自律走行車のデモを行っていない。
一方、スカリンジは、マサチューセッツ工科大学(MIT)で博士号を取得した、学者タイプのエンジニアだ。彼はかつて、徒歩と自転車で移動し、冷たいシャワーを浴び、洗濯物を手洗いすることで、MITでの自身の二酸化炭素排出量を削減しようとしたことがある。最近では、自分の子どもたちの好きな車の色(青)についてツイートするなど、ツイッターフィードもだいぶおとなしい。
EVスタートアップの中で最も有望
リヴィアンは、今年の後半には、アマゾンの宅配便用ワゴン車の大量生産を開始したいと考えている。アマゾンはすでに試作車を路上でテストしている。同社はトラックを排出ガス削減戦略の中心に据え、2022年末までに納入される1万台を発注している。
ガートナーのアナリスト、マイケル・ラムジーは、数年前にマスクがモデル3セダンの生産を急増させたときに、自身が、「製造地獄」と呼んだ、テスラが身動きができなくなることになった間違いをリヴィアンが回避できるかどうかを見てみたいと思っていたと話す。
「リヴィアンが将来的にフォードやGMの巨大なライバルになるのかどうかは私にはわからない」とラムジーは話す。「でも、リヴィアンはこれらの大規模な投資のすべてを行っている。フォードの戦略パートナーであり、アマゾンとも契約している。数あるEVスタートアップ企業の中でも、リヴィアンが成功する可能性が最も高いようだ」。
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