「結婚できない子」を持つ親に欠けた重要な視点 経験豊富なカウンセラーが教える婚活の現実

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結婚には、バランスも大事だという。バランスを無視した婚活は成立しにくいが、それを理解できないのは本人よりも、むしろ親に多いそうだ。

ある母親は、娘を医師と結婚させたいと考えて結婚相談所を訪ねた。学歴や勤務先などのデータは比較的良い女性だったが、外見的に見れば、これといってアピールできるポイントがない。年齢は30歳過ぎ。母親はネットで医師の男性ばかりを選んで打診してみるが、NGの連続だ。

「医師の男性は、残念ながらきれいな20代の女性を好む人が多いため、バランスがとれないのです」(結婚相談室すみれ会・伊集院淑子さん)

その母親がそこまで医師にこだわるのは、「いい家系図をつくりたいから」だという。親族に医師はいないから、娘と結婚させて家系図に入れたいと。第三者からみれば滑稽だが、本人は真剣だ。

3年ほどの婚活を経て20歳年上と結婚

結局、その女性は3年ほどの婚活を経て、20歳ほど年上の医師と結婚した。30代前半の女性に対して、50代前半の男性ということになる。

外見的にアピールポイントのない女性が医師と結婚するためには、20歳年上の人でバランスがとれたということだ。それがいいか悪いかは別にして、婚活ではそれが現実ということになる。

ちなみに「そのお嬢さんはお子さんを3人産んで、ご主人もすごく人柄の良い人でしたから幸せになったと思いますよ」(伊集院さん)

バランスをとることが大事なのは年収でも同じ。仮に年収300万円の男性が結婚したいと考えた場合、普通であれば難しいのだが、若ければ可能性があるという。

「最近は年下が好きな女性が多いですから、年収が低い男性でも5つくらい年上の女性を選ぶと、バランスがとりやすいですね」(伊集院さん)

女性が年収400万円であれば、男性の年収300万円と合わせて世帯年収は700万円になる。年上女性と年下男性であれば、男性の年収が低くてもバランスがとれる可能性がある。一度会ってみて、男性の人柄がよければ、成立する可能性が高いという。

収入アップがどうしても難しい男性の場合、「主夫」という選択肢もないわけではないという。昔にはなかった、新しい時代の選択肢だ。

「もちろん、最初から『主夫になる』と決めて婚活をするようではうまくいきませんが、出会ったお相手によっては、そういった選択もできるということです」(伊集院さん)。そのためには、女性に「この人となら主夫であっても一緒にいたい」と思われる必要がある。

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