下に厳しく上しか見ない「ヒラメ上司」撃退術 360度評価で炙り出す管理職が気づかない問題
上しか見てない「ヒラメ管理職」は会社にとってもリスク
下には厳しく、上にはへりくだる。
自分より立場が上の人には、ゴマをすったり、ご機嫌を伺っているけれど、部下の気持ちは一切考えない。
上しか見ていない、いわゆる「ヒラメ管理職」は嫌われる上司の典型ですが、私たち人事にとっても困った存在です。
ヒラメ管理職は、上には取り入ってかわいがられたりしていますが、部下の評判は最悪。その部署だけ、人がどんどん辞めてしまったり、部署異動の希望者が多かったりします。
パワハラやセクハラを起こすのも、だいたいヒラメ管理職です。上しか見ていないので、下には平気で暴言を吐いたり、ムチャな仕事を押しつけたりします。
ただ、パワハラやセクハラが発覚すれば、やっつける口実ができるので、人事としては懲戒処分などの対応ができます。
問題なのは、目に見えない部分でパワハラやセクハラをしたり、そんな上司に嫌気がさした社員が、会社を去ってしまうことです。
パワハラやセクハラは、会社が法的責任を問われる場合もあります。下に厳しく上にへりくだる社員は、会社にとってもリスクです。
今回はそんな「ヒラメ管理職」をやっつける方法をお伝えします。
ヒラメ管理職は、会社にとっても大きなリスクですから、人事は、かなり注意して見ています。
「うちの上司、なんとかしてくださいよ!」
そういう相談も受けますし、噂レベルの情報もたくさん入ってきますから、社内の誰が「ヒラメ」なのか、ほとんど把握しています。もちろん、なんとかしたいとも考えています。