下に厳しく上しか見ない「ヒラメ上司」撃退術 360度評価で炙り出す管理職が気づかない問題
ただ、ヒラメの上司に伝えても、「えっ、そうなの?」みたいな反応をされることが多く、あまり取り合ってもらえません。
ヒラメは、上司からは「憂(う)いやつ」とかわいがられているので、まずはヒラメの上司に理解させることが重要です。
そこで有効なのが、「従業員満足度調査」などの組織サーベイです。
組織サーベイとは、自社のパフォーマンスを向上させるために、現状の組織の問題点や改善点を把握し、適切な対処をするための調査のことをいいます。
例えば、社内アンケートを取れば、社員の率直な意見がわかります。ヒラメ管理職については当然、厳しい意見が集まります。
「まずいですよ。このままだと、この人に部下を預けられないですよ!」
「どうしますか? 部下がどんどん辞めちゃいますよ!」
と、そのアンケートをヒラメの上司に見せて伝えれば、さすがに理解してもらえることが多いです。それでもダメな場合は、上司の上司や社長に相談することもできます。
ストレスチェックを使った組織サーベイも効果的です。ヒラメ管理職の部署は、部下のストレスが別格に高かったりするので、職場の雰囲気やマネジメントの実態がわかります。
組織サーベイは、感染症対策やリモートワークによる職場のコミュニケーション不足やマネジメント不全の改善のために、今、非常に注目されています。
ヒラメ管理職をあぶり出し、やっつけるためにもおすすめです。
ヒラメ社員をやっつける方法②「360度評価」
ヒラメ管理職への対処法として、もうひとつ推奨したいのは部下が上司を評価できる「360度評価」です。
360度評価とは、ある社員に対して、直属の上司だけでなく、同僚、部下、他部門の関係者など、さまざまな人が、あらゆる角度から人事評価を行う手法です。
ヒラメ管理職の場合は、直属の上司の評価だけが高く、部下からの評価は、総じて低くなります。
下に厳しく上にへりくだるヒラメの実態が明確に「見える化」されるので、管理職として問題があることを白日のもとにさらすことができます。