嵐の活動休止はジャニーズ事務所の危機なのか

「冬ドラマ主演10人」の営業力とたくましさ

ジャニーズ事務所にはCDデビュー済みのグループだけでなく、ジャニーズJr.と呼ばれる若手が豊富なため、小学生から中学生、高校生、大学生、社会人と各年代の役柄に合わせて推薦することが可能。しかも彼らは礼儀正しいうえに、レッスンや舞台経験を積んでいるため、制作サイドとしては、それなりの計算が立るうえに、「未来の主演俳優に先行投資する」という受け入れる理由があるのです。

一方、バーター出演するジャニーズ事務所のタレントたちは、演技力や知名度を上げるチャンスになるほか、貴重な現場経験を積むことが可能。今冬に主演を務めるジャニーズ事務所の先輩たちも、バーター出演を続けながら登り詰めていったことからも、その重要性がわかるでしょう。

ただ、このバーター出演に関しては、ネット上に批判が挙がりやすいのも事実。もちろん、やりすぎは批判されても仕方がありませんが、ジャニーズ事務所が行っているのは主演1人に対して1人程度のバーターにすぎません。もともと「抱き合わせ販売」という商習慣は、芸能界に限らず多くの業界で行われているものであり、芸能事務所もテレビ局も、批判の声が挙がったところで引くわけにはいかないのです。

嵐メンバーのソロ活躍は続く

嵐に話を戻すと、昨年の大みそかで活動休止に入りましたが、その翌日である1月1日に櫻井翔さんが「ザ!鉄腕!元日!DASH!!」(日本テレビ系)に出演し、3日にも二宮和也さんが「二宮ん家」(フジテレビ系)、相葉雅紀さんが「VS魂」(フジテレビ系)に出演しました。ハードスケジュールの是非こそありますが、彼らの姿を見た年明け早々から、ジャニーズ事務所の営業力やたくましさを感じさせられたのです。

嵐が偉大なグループであることに疑いの余地はありませんが、活動休止は必ずしもジャニーズ事務所の経営を危うくするものではないのでしょう。その営業力とたくましさは、他業界の企業にとっても参考になるものだけに、今後も冷静な視点からジャニーズ事務所に注目していきたいと思っています。

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