40代独身。いつまで働けばいいの?

迫る妊娠リミット、50歳の就活……

50歳になっても就活

「国際関係の今の仕事にはやりがいもあるし、働くこと自体はいいのです。けれども契約が切れるたびに、また就活をしなければならないことを考えると、これが耐えられない。次の就活は3年後なら48歳。5年後なら50歳です。その頃は、年齢的にも難しいだろうし、いつまでこんな状態が続くのかと思ってしまいます」

父親からは、

「そんな思いをするくらいなら、最初の会社を辞めなければよかったのに」

と苦言を呈されることもあるというが、「自分で選んだ道だから」と後悔はしていない。

これまで縁談もあったが、結婚には結びつかなかった。今はあまり結婚願望がないと言う。

「不安を抱えながら生きていくより、パートナーがいたほうがいいのでしょうが、いまさら生活のために結婚しようとは思っていません。この人以外に結婚相手はいないという確信があればするでしょうが……。それより今は新しい仕事を覚えるほうが先です」

小川さんがいちばん心を痛めているのは、今年1月に脳内出血で倒れ半身不随になった母親のこと。リハビリなどの介護は、父親任せになっている。

「平日は実家に帰る時間がなく、やっと休日に訪ねる程度しか関われません。父には申し訳ない気持ちでいっぱいです」

小川さんだけではない。アラフォー世代にとって、介護の問題が働き方にも大きな影響を与えそうだ。

次は私もリストラに

鈴木めぐみさん(43歳、仮名)は、総合職として人材関連の会社に入社して、20年。会社は吸収合併を繰り返しながら名前や形態を変えてきたが、ずっとクリエーティブディレクターとして仕事をしてきた。

いまや4人のチームを束ねるグループリーダーで、管理職になった。業界全体では仕事の単価は低くなったため、その分、量をこなす必要もあって、ノー残業デー以外は、ほとんど終電で帰宅する。

「大げさに言えば、24時間ずっと仕事のことを考えているという感じです。でも最近、このままずっと働かなければいけないのかって、思い悩むことも多くなりました」

それはある騒動がきっかけだった。同じポジションにいた55歳の先輩社員が辞職に追い込まれ、会社を去っていったからだ。実質的なリストラで、鈴木さんも遅かれ早かれ、同じ目に遭うのではないか、と不安が付きまとう。

「経営陣が変わり、コスパばかり考えて、ものづくりに対する理解がなくなってしまったのです。明日は我が身。55歳でリストラされるよりも、早いうちに転職したほうがいいかな、と考えます」

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