「人が必要ないのに結婚」壇蜜、驚きの新婚生活 人気漫画家との摩訶不思議な夫婦関係

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:過去にこの仕事をやめてもいいかなと思ったこともあって、じゃあ何するの?って考えたらとくにやることもなくて。解剖の仕事に戻れなくもないかな、と考えたりしました。

「今は、世間が自分を求めているなら求められる分だけお応えしようと思っています」(写真:トヨダリョウ)

でも今は、世間が自分を求めているなら求められる分だけお応えしようと思っています。仕事しか次の仕事を産まないですし。

だからマネジャーも私も、それなりに出ていかなきゃいけないとは思っています。

樋口:なるほど、そうかもしれない。

:あとは、限りがあるものには逆らわずに、ゆっくり歳をとるような見せ方をしていけたらとは思っています。アンチエイジングで無理やり若さを保つとかではなく。

「清野さんは私の壇蜜病を支えている」(壇)

樋口:家庭で「あれ、私“壇蜜”やってた」みたいなときってありますか? あれほど現人神だったジョン・レノンも、ジュリーも、結婚でそれぞれ伴侶を見つけて、キャラクターが変わったじゃないですか(よく考えたらふたりとも2回目の結婚でした)。いわば人間宣言ですよね。だから壇さんも、結婚して人間宣言したのかなって。

:ジュリーは変わっちまった〜! (テーブルドン!)(一同爆笑)

樋口:そんな世代だっけ(笑)!? あれだけ妖艶だったジュリーも、すっかり年相応のオヤジさんになりましたからね。天才なのは変わらないけど。むかし阿川佐和子さんの対談で本人が「田中裕子的生き方に染まっています」って言っていて。ず~っとカッコよくいなきゃいけない、っていうことから解放されて、ジュリーは楽になったと思うんです。

:ジュリーは仕事に真摯に向き合っていた結果だと思うんですよ。向き合いすぎて仕事と自分ががっちり同化しちゃって、着ぐるみ脱げなくなっちゃって。それを今の奥さんが脱がしてくれた。でも、やっぱりジュリーは「おはよう」から「おやすみ」までジュリーでいなきゃいけないんです!

樋口:ジュリーは田中裕子さんに出会ってなかったら、とっくにいなくなっていたかもしれない。「みんなが認めるジュリーでいなきゃいけないんだったら、もう俺はジュリーを続けられない」って。

:ジュリー病ですよね。私の場合は、結婚してから、夫を立てるとか、食事をちゃんと作るとか、“妻”としてちゃんとするように心がけていますが、結果としてその妻を“壇蜜”として演じている部分があるかもしれないです。清野さんは逆に私の壇蜜病を支えちゃってるんですよね。

あ、でもいちばん支えてるのはざくろちゃんかもしれない。ざくろちゃん「わ〜お」って言うんですよ。

樋口:誰の影響なんですか、それは(笑)。

:そう言うざくろちゃんや清野さんが、より“壇蜜”の着ぐるみをフィッティングさせてくれちゃってます。

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