「退屈な文章を書く人」「名文家」の決定的な差

良い文章が書ける人=面白いを見つけられる人

書くことは「撃つ」こと、考えること。簡単ではないが、書ける人は強い(写真:でじたるらぶ/PIXTA)
名文記者として知られる朝日新聞編集委員、近藤康太郎氏。その彼が、いい文章を書くための25の文章技法を惜しみなく明かしたのが、新刊『三行で撃つ』だ。本書には、数多の文章術の実用書と決定的に異なる点がある。

最初の三行で、読者をのけぞらせる

「誰でも書ける」「すぐ書ける」「簡単に伝わる」とうたう文章セミナーや実用書が人気だ。しかし、果たして、そうした惹句は誠実なのか。

当記事は「ニューズウィーク日本版」(CCCメディアハウス)からの転載記事です。元記事はこちら

実際に、文章で何かを表現しようとしたことがある人は、すぐに気づくだろう。文章を書くということは、考えるということだ。その営みが簡単なわけはない。

自分のなかに、どうしても解決できない、しかし解決しないと前に進めない問いがある。その問いに答えようと試みるのが、究極的には〈書く〉ということの本質だ。
(302ページ)

これは、名文記者として知られる朝日新聞編集委員が上梓した新刊『三行で撃つ――〈善く、生きる〉ための文章塾』(CCCメディアハウス)の一節だ。

著者の近藤康太郎氏は30年以上にわたり、新聞、雑誌、書籍と、さまざまなメディアに休むことなく文章を書き続けてきた。現在は、百姓や猟師の顔も持ち、朝日新聞紙上で「アロハで猟師してみました」「多事奏論」といった看板コラムを担当する。さらには、社内外の若手の記者やライターに、ただで文章を教える場(私塾)も提供している。

プロを相手に、文章や表現について説明することで、自らが学ぶ。『三行で撃つ』には、教えることで言語化されていったテクニックを「隠し弾」なしに、惜しみなく書いた。

初心者猟師が1羽の鴨を撃とうとすると、25発もの弾を使う。それになぞらえた本書は、初心者から使える「"いい文章"を書くための文章技巧25発」で構成される。

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