北朝鮮・党大会で注目される3つのキーワード

対米関係や金与正の処遇、経済政策はどうなるか

2020年12月30日の金正恩朝鮮労働党委員長。まもなく自身にとって2回目となる党大会を開催する。(写真・ロイター/KCNA)

北朝鮮の朝鮮労働党による第8回党大会の開催が目前に迫っている。国家経済発展5カ年計画など国政運営全般に対する青写真を提示し、今後の戦略的路線を定める大会だ。

すでに2020年12月30日には党大会に参加する代表者へ代表証が授与され、翌2021年元日には金日成主席、金正日総書記の遺体が眠る平壌市内の錦繍山宮殿へ向かい、金正恩・朝鮮労働党委員長とともに参拝している。

コロナ禍や経済不振、水害の三重苦

今回の党大会は前回2016年5月に行われた第7回大会から5年ぶりの開催となり、金正恩政権では2回目の開催だ。アメリカでの政権交代という大きな対外的変化と、経済制裁やコロナ禍、水害という三重苦の中で、北朝鮮がどのような方向性を示すのかに関心が集まっている。中でも、アメリカのバイデン新政権の発足や金委員長の実妹の金与正氏、人民第一主義という3つが今回の大会のキーワードとなるとされている。

北朝鮮は2020年11月に行われたアメリカ大統領選で、バイデン氏の当選が確定してから現在まで、いっさいの反応を見せていない。したがって、今回の党大会ではアメリカの政権交代について何らかの言及があり、さらにアメリカに向けたメッセージが出てくるものと思われる。

最近、アメリカのウォールストリートジャーナル紙は、北朝鮮が欧州議会と接触し「アメリカとよい関係になることを望む」という意志を明らかにしたとの内容を報道するなど、北朝鮮が肯定的なメッセージを出してくるのではないかとの期待も出ている。

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