米生保最大手メットライフが日本進出、アリコ買収の本当の狙い--ウィリアム・J・トペタ・メットライフ国際部門社長

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 三井住友海上との合弁については、ようやくアリコの買収が決まったばかりで、これまでは、お話できる状況になかった。お互い敬意を表する仲であり、今後については話し合って決めていく方針です。

--日本以外の国際戦略については、今後どう進めていきますか。

われわれのグローバル戦略の目標は、メットライフを世界に広く知れ渡る生命保険会社にしたいということです。この意味で、今回のアリコ買収は真にグローバルな買収と言えます。

メットライフは世界17カ国に拠点を持っていますが、アリコは55カ国。重複する8カ国を除くと、合わせて64カ国。東南アジア、中近東、東ヨーロッパ、中南米などで強固な基盤を持つことになるわけです。

今やアジアの成長性、可能性に目を向けない人はいませんが、その中でも特に中国は大きな成長力を持っていると思います。その中国には、すでにメットライフも、アリコも拠点を持っている。今後はアリコの商品、販売チャネルも活用しながら、伸ばしていきます。

よくいわれるBRICsの中では、インド、ブラジルにメットライフ、アリコ双方が拠点を有しており、それも活用していきます。ロシアにはメットライフの拠点はないが、アリコはすでに有しており、しかもナンバーワンの位置にある。BRICsの4カ国をアリコ買収で制覇できるわけで、それ以外の韓国、香港も含め、世界の新興国マーケットでも手を広げていきたいと思います。


(木村秀哉 撮影:今井康一、吉野純治 =週刊東洋経済2010年4月3日号)
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