名将エディーが難敵に仕掛けた壮絶な"心理戦" 「やるかやらないか」それが問題だ
そして競技場の巨大スクリーンには、陣形の中央で不敵な笑みを浮かべるファレルの顔が映し出され、6万8000人の観衆を集めた横浜国際競技場は、異様な雰囲気に包まれた。観戦に訪れたファンたちも、イングランド代表のこの行動は予想していなかっただろう。試合直前のこの時間、イングランド代表はニュージーランド代表、ファン、スタジアム全体をコントロール下に置くことができたと思っている。
特別な才能は必要ない、やるかやらないか
試合の経過を話そう。
イングランド代表は、試合開始後わずか96秒で、ゴールポストのすぐ横に先制トライをあげた。世界最強軍団が目にも止まらぬ電光石火のトライを奪われ、オールブラックス目当てに集まった大観衆は静まり返った。
ペナルティーゴールを1つ決め前半を10ー0とリードして折り返す。後半早々にもペナルティーゴールを決め、13ー0までリードを広げる。その後ラインアウトのミスから1トライを奪われるが、終わってみれば19ー7の快勝。試合開始96秒でリードし、その後1秒たりとも同点にすら追い付かせなかった。
この週の初めの記者会見での発言、ハカへの対峙が実際のゲーム、選手たちのプレーぶりにどれほどの影響を与えたかはわからない。とにかく私たちは自分たちのコントロールの範囲内でできることをすべてやり、勝利を収めたということだ。
このように、私はあらゆる手を使って対戦相手にプレッシャーをかけてきた。そこに特別な才能は必要ない。やるかやらないかの問題だと思っている。
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