菅義偉内閣の支持率が、週末の報道各社の世論調査で相次いで40%を下回った。新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからない中、観光支援策「GoToトラベル」停止を判断したタイミングなど、政府の対応への不満が高まっている。
朝日新聞が19、20両日に実施した調査では、内閣支持率は39%で、11月の前回調査の56%から急落した。不支持率は35%(前回20%)に増えた。ANNが同期間に実施した調査でも、支持率は38.4%で前月から17.5ポイント低下。不支持率は39.6%と17.1ポイント増え、不支持が支持を初めて上回った。
「GoToトラベル」を年末年始に全国で一時停止することを決めたタイミングについては、朝日新聞の調査で「遅すぎた」が79%だった。ANNの調査では、菅首相が感染リスクが高まるとされる5人以上で会食したことに対して、69%が「問題だ」と回答した。
新型コロナの感染状況は、先週、都内で1日当たり800人超が確認されるなど、高水準が続いている。政府は「Go Toトラベル」を、28日から全国で一時停止する方針だが、往来自粛を求める考えは現時点ではないとしている。
著者:延広絵美
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