この秋の恋ドラマがトレンド1位連発する凄み 全盛期を彷彿「クリスマスの最終回」に回帰へ

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また、最終話のクライマックスで流れるであろう3曲の主題歌、「この恋あたためますか」のSEKAI NO OWARI「silent」、「姉ちゃんの恋人」のMr.Children「Brand new planet」、「#リモラブ」の福山雅治「心音」は、クリスマスのシーンにピッタリ。いずれもハッピーエンドが似合う曲だけに、主題歌が流れるシーンでは多くのツイートが飛び交うのではないでしょうか。

低視聴率でも「成功」と言える理由

3作はここまで世帯視聴率1ケタが続き、15日放送の「この恋あたためますか」第9話がようやく10.9%を記録しましたが、一般報道としては「低迷」と言われ続けています。しかし、ネット上の盛り上がりを見る限り視聴者の熱は高く愛情も深いうえに、ツイッターのトレンド1位を獲得。さらに、スポンサーニーズの高い13~49歳の個人視聴率はまずまずなど、むしろ「成功」というのが正しい見方でしょう。

この3作の低視聴率報道をしているWebメディアは、一部の表面的な数字だけを並べてPVを稼ごうとしているだけにすぎず、ドラマの実状や視聴者ニーズをとらえようとしていません。たとえば世帯視聴率は、「七人の秘書」(テレビ朝日系)、「監察医 朝顔」(フジテレビ系)、「危険なビーナス」(TBS系)が2ケタを叩き出していますが、広告としての価値や視聴者からの評価では恋愛ドラマ3作のほうが上回る点が多いくらいなのです。

このコラムをここまで読んでくださった人は、「3作いずれか」、あるいは「3作すべて」見ているのでしょうが、「1話も見ていない」という人が最終話だけ見るのもアリでしょう。コロナ禍で世の中が暗いムードの中、恋愛ドラマの中だけは、いい意味で非日常的な明るさを感じて幸せな気分になれるはずです。

木村 隆志 コラムニスト、人間関係コンサルタント、テレビ解説者

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きむら たかし / Takashi Kimura

テレビ、ドラマ、タレントを専門テーマに、メディア出演やコラム執筆を重ねるほか、取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーとしても活動。さらに、独自のコミュニケーション理論をベースにした人間関係コンサルタントとして、1万人超の対人相談に乗っている。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』(TAC出版)など。

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