この秋の恋ドラマがトレンド1位連発する凄み 全盛期を彷彿「クリスマスの最終回」に回帰へ

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「この恋あたためますか」(TBS系、写真左)や「#リモラブ ~普通の恋は邪道~」(日本テレビ系、写真右)などコロナ禍の恋愛ドラマがおじさんにもウケている理由とは?(東洋経済オンライン編集部撮影)

いまだ感染者数が増え続けるなどコロナ禍が深刻化する中、重苦しいムードをやわらげるような3作の恋愛ドラマが盛り上がりを見せています。

その3作とは、火曜22時台の「この恋あたためますか」(TBS系)、火曜21時台の「姉ちゃんの恋人」(カンテレ・フジテレビ系)、水曜22時台の「#リモラブ ~普通の恋は邪道~」(日本テレビ系)。何度もツイッターのトレンド1位を獲得するなど、若年層に限らず幅広い層の人々を楽しませ、癒しているのです。

しかも興味深いのは、3作に「中盤から終盤にかけて盛り上がり、クリスマス目前の22日・23日に最終話が放送される」「最終話のストーリーもクリスマスを軸に展開される」という共通点があること。

なぜ放送局、キャスト、スタッフ、設定などが異なる3作の恋愛ドラマにこれほどの共通点があり、それがことごとく支持を集め、トレンド1位を獲得しているのでしょうか。

展開を急がず心の機微をしっかり描く

まず各作品を簡単に紹介すると、「この恋あたためますか」は、コンビニで働くフリーターの井上樹木(森七菜)と、そのコンビニチェーンの社長・浅羽拓実(中村倫也)を中心に、同僚の北川里保(石橋静河)と新谷誠(仲野太賀)を含めた男女四角関係を描いた作品。他の恋愛をほとんど描かず、4人の関係性に絞り込んでいます。

次に「姉ちゃんの恋人」は、3人の弟を育てながらホームセンターで働く安達桃子(有村架純)と、不幸な事故によるトラウマを抱えた吉岡真人(林遣都)の恋を描いた物語。作品全体から「2人の恋を温かい目で見守ろう」というムードがあふれ、桃子の親友・浜野みゆき(奈緒)と弟・和輝(高橋海人)、桃子の上司・市原日南子(小池栄子)と真人の上司・高田悟志(藤木直人)の恋も見どころの1つとなっています。

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